元プロレスラーで参議院議員も務めたアントニオ猪木さんが1日午前7時40分、都内の自宅で心不全のため亡くなった。79歳だった。

猪木さんのものまねネタで知られるお笑いタレント、アントニオ小猪木(こいのき=51)はこの日、自身のインスタグラムを更新し、思い出や感謝の思いなどをつづった。

小猪木は「とうとうお別れの時が来てしまった。親よりも先生よりも誰よりも影響を受けたアントニオ猪木という存在。#逆境に立った時は必ず『アントニオ猪木だったらどうするだろ?』。自問自答した」などと書き出した。

猪木さんとは06年1月、東京・浅草に期間限定でできた「闘魂神社」でのイベントで初めて、芸人として会ったという。猪木さんは小猪木のことを知っていたというが「猪木さんの目の前で#ものまねネタを披露した後に『初めまして!猪木さんの#モノマネさせてもらってるアントニオ小猪木と申します。猪木さんにマイクお返しします!』と言うと『折角だからモノマネやってくれよ!』と。目の前でやったのに猪木さんは見ていなかった!さすがは猪木さん!」と当時のエピソードを笑いを交えてふりかえった。

そして猪木さんが張り手をする「闘魂注入」を受けたという。「一ファンとしても闘魂ビンタを頂いたこともあるが、それとはまた別のアントニオ小猪木として頂いた一発!沢山頂いた中でも思い出の一発だ!」とつづった。

「タレント、#コント師、#喜劇人を目指した10代から20代。30(正確には29)才から突然の#猪木芸。#何でもできる と己の才能を信じたが、#不器用過ぎた。残った才能が#猪木モノマネ芸だった。猪木さん。#激闘はとうとう最終戦を迎えましたね。どうぞゆっくり体を休めてください。#天国ではの#往年のライバルたちとの再戦や男同士の懐かしの交流も待っていることでしょう」と記述。

「そしてこれからアントニオ猪木モノマネとしてアントニオ猪木という日本の…イヤ#世界の偉人を、そして#男のロマンを若い世代に伝えていくことが小猪木の使命と思っている。最初に言われた『折角だからモノマネやってくれよ』。#先を読む力のある猪木さんの言葉はもしかしたらこれからの小猪木への#メッセージだったのだろうか。これからも続けていきたい。ご冥福をお祈りします。ありがとうございました!」と今後も猪木さんのものまねを続けていく決意も書いた。

小猪木は158センチ、55キロ。長州小力らがいる、お笑い芸人によるプロレス団体「西口プロレス」に所属している。猪木さんのものまね芸で、数々のバラエティーやお笑い番組、イベントなどに出演している。

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