NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土曜午前8時)で望月佳晴役を演じる俳優松尾諭(46)が8日、大阪市内で開催された「第33回関西矯正展」で1日刑務所長を務めた。

オープニングセレモニーのトークショーでは、役柄について「いま撮影中ですが、僕の役は舞い上がっていなくて、娘にすごく迷惑をかけているダメなおやじです」と告白した。

乃木坂46の山下美月が演じるヒロイン・岩倉舞(福原遥)の同級生・望月久留美の父親役。元実業団のラグビー選手だったがケガで失業し、職を転々とし、元妻に愛想をつかされ、離婚し、久留美と暮らしている。

第3週から登場するが、「娘にお金を借りるんですよ」と松尾。前作のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」では“ニーニー”こと賢秀(竜星涼)の“暴走”ぶりに、SNSのツイッターなどで批判が集中した。

トークショー後、取材に応じた松尾は「僕の役が、この男は大丈夫なのかという役なので、“第2のニーニー”にならないように」と笑わせ、憎まれ役に「むしろなろうかな」と決意を語った。

ダメおやじではあるが、「娘の幸せは願っているので、なにかいいパスをして娘を舞い上がらせるのではないかと思います」と笑顔を見せた。

3年ぶりの開催となった関西矯正展は全国の受刑者が刑務作業で作った日用品などを展示即売する。マイドームおおさか(大阪市)で9日まで行われる。