デビュー50周年を迎えている松任谷由実(68)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」(金曜午後10時)の21日放送に、郷ひろみ(66)がゲスト出演した。

ユーミンが「今一番会いたいゲスト」として、同じく歌手デビュー50周年を迎えている郷を指名して、2人の夢の生対談が実現した。75年発売の、郷の6枚目アルバム「HIROMIC WORLD」の全曲の作詞をユーミンが手掛けたことがあったが、じっくり話をするのは初めてだった。

郷は「50年ってピンとこない。そんなにたったんだなあ…。いろんなことが思い出されます。10代の頃は大人になりたくて背伸びしたとか。ですから、周りの方にはずいぶん生意気なことも言ったのかな」と話すと、ユーミンはすかさず「そんなことがない気がする。すごく礼儀正しくて、いい人!」と笑顔。郷のデビューのきっかけが近所の人が勝手に送った1枚の写真だったエピソードや、郷がデビュー前の15歳の時に日本武道館にレッド・ツェッペリンのライブを見に行ったことなどトークを繰り広げた。

またユーミンは、郷について「郷さんはリズムが良い。だからカバーソングが合う」と音楽性に触れる場面も。郷のデビュー曲「男の子女の子」を放送すると、ユーミンは「やっぱり声のレンジが高いね~」としみじみ。歌詞についてもユーミンが触れると、郷は「僕の曲って意味不明なものが多いんですよ(笑い)」と冗談交じりに話し、あまり深く考えずに聞くことができる曲が多いことから、自身のことを「右脳歌手」だと紹介して、笑いを誘った。

郷はユーミンに「これからの僕はどうしたらいいと思いますか?」と質問。ユーミンは「そのままでいて欲しい! 郷ひろみでいてもらわないと困りますよね!」と即答。さらに郷は「僕の曲で一番お好きなものは?」と質問。ユーミンは「GOLDFINGER'99」を挙げ「元の楽曲より好き!」。郷が好きなユーミンソングは「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」といい「シンプルさの中に深さがある。聞いていて、人を心地よくさせる」と絶賛し合った。郷は1フレーズ歌ってみせると、ユーミンは「郷さんにカバーしてほしい!」とラブコールを送っていた。