アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役などで知られる声優で歌手の緒方恵美が10月31日、ツイッターを更新。声優がひどい扱われ方をしていたという過去を振り返るとともに、現在の変化について「市民権を得たのだなあ」と感慨深げにつづった。

緒方は「本日、某対談をしながら。声優のTV出演依頼が激増した2000年前後、TVに出るのが辛かった(今は大丈夫!)。それは今と違って…と話すうちに気づいた」と書き出し、「当時の我々の扱われ方は酷かった。でもそれより嫌だったのは、ファンのみんなを下に見る目線だった。なめんなこのやろう、と拳握ってた。いつも」「オタクに囲まれててどうですかとか、オタクって云々…そんな話を目の前で展開されるたびに、テーブル下でシンジみたいに拳を握ったり開いたりしてた」と振り返った。

そんな無神経な問いかけに「アニメファンは優しい人が多いのに。あなたたちよりずっと。そう思いながら、どうしたら繋げるのか、理解りあえるか…そればかり考えていた」という緒方だが、「月日がたち、再びTV出演依頼が激増した昨今。様相はだいぶ変わった」と実感。「それは番組制作スタッフさんや出演タレントのみなさんの中に、アニメが好き、好きだったという人が増えたから。ありがたいと思うと同時に、市民権を得たのだなあと、しみじみ。。好き、が、世界を回す。これは確かなのだ」とつづった。