アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役などで知られる声優で歌手の緒方恵美が1日、ツイッターを更新。

スポーツやコンサートのチケット購入などにマイナンバーカードを活用した本人確認を政府が検討していることについて、

政府は、チケット購入時と入場時にマイナンバーカードを活用することで、第三者への高額転売を防ぐことが目的だという。しかし緒方は報道記事を貼り付け、「『日本国発行のクレカしか使えない』『日本国で販売されてる携帯が必要』 …そのおかげで日本のライブ・イベント業界は、海外から来て下さっていたお客様の大部分を失いました。転売ヤー対策と言って始めた施策が追い詰めた。それにみんな今苦しんでいるのに」と、これまでにもライブやイベントのチケット販売をめぐる日本独自の施策の弊害で海外のファンが来場できず、業界が苦境に立たされてきた経緯を説明し、「更なるガラパゴス化?あり得ない…!」と訴えた

続くツイートでは「本当は海外公演を打って欲しいけど難しいのはわかる。だから頑張って日本へ行ってた」「でも今はチケットが買えない。日本人に頼むしか」「それでも携帯がなければダメだし友がいない子は諦めるしか」と、海外ファンの声を記し、緒方は今回のマイナンバーカード導入案について「転売ヤーは嫌だけど転売ヤーから買うしかない、悔しいと言ってた彼らを完全締め出しする施策」だと指摘した。

さらに「当たり前ですが『配信』も買えません。日本国発行のクレカが必要だから」と、日本のライブやイベントのネット配信さえも見ることができない海外ファンの実情について補足。「今来日してくれてる僅かなファンは、出るかわからない当日券を最後の望みとし、必死で航空券とホテルを押さえてくれている。…そんなことをさせているのが申し訳なく悔しく、情けない」と嘆き、「本当にこれで終わってしまう」と懸念した。