「第13回美魔女コンテストTOKYO」が1日、東京・原宿のWITH HARAJUKU HALLで行われ、愛媛県在住の木曽千草さん(54)がグランプリに輝いた。準グランプリは韓国籍の南恩智さん(38)が受賞した。

木曽さんは名前を呼ばれると手で顔を覆い、涙した。「本当にありがとうございます。今でも信じられない思いでいっぱいです。年齢でいろんなことに限界を作らない、諦めない。そうしたことをこのコンテストは教えてくれました」と喜びを語った。

ファイナリスト9人の中では最年長。普段は能力開発システム研究所の代表を務める傍ら、愛媛特産の絹をPRする愛媛シルク大使としても活動している。「今日ここにいるみんなが本当に一生懸命頑張っていて。すてきだなと。ここにいるのは9人ですが、セミファイナリストは23人いました。全員がかけがえのない存在です」と語った。

桐野安子審査委員長は「今回は票が拮抗(きっこう)して、誰がとってもおかしくなかった」としつつ、グランプリと準グランプリの2人に共通している点に「苦労して培ったもの」を挙げた。木曽さんには40代での離婚歴があることなどを紹介し「苦労すればいいというわけではないですが、苦労して培ったものが外に出てきてみんなを癒やすと言いますか、笑顔力がものすごかったなと思います」と語った。

木曽さんは26歳の息子がいることも明かし、「LINEでとったよと送ったら『そうなんだ。おけ』とだけ返ってくると思います。美魔女という言葉に恥じないような人生を歩んでいきたい」と笑顔で話した。

「美魔女コンテスト」は年齢を感じさせない外見美と知的美を競う才色兼備な真の大人の女性「美魔女」を発掘するコンテストとして2010年から光文社の雑誌「美ST」が主催している。今年は3年ぶりの有観客開催で、当日の一般投票、事前ウェブ投票、審査員評価の総合計でグランプリなど各賞を決定。今大会からタイトルに「TOKYO」とついている理由について桐野審査委員長は「コロナ禍が落ち着いたらゆくゆくは上海で開催しようと思っています」と明かし「日本女性の美しさを自信を持って世界に発信していきたい」と語った。