尾上松也(37)らがこのほど、都内で、「新春浅草歌舞伎」(1月2~24日、東京・浅草公会堂)の制作発表会見を行った。新春恒例の興行は新型コロナウイルス感染拡大の影響で21~22年は開催が見送られたため、3年ぶりの開催となる。

松也は「浅草でまたできると信じて過ごしてまいりました。こうして皆さんに再び報告ができることを非常にうれしく思っております。出演者、スタッフ、非常に意気込むところはあります」とあいさつした。

開催見送りが決まったことを「ショックだった」と振り返る松也。中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村隼人、中村橋之助、中村莟玉のメンバーを見ながら「最初にみんなで話し合ったのは、つないできていただいた先輩方のためにも、僕たちの代でなくなってしまうことはないようにしよう、と。後輩につなげるということが目標でした」と話した。

若手が活躍する浅草歌舞伎について、松也は「スキルと大きさを磨かせてくれる場所。役者同士ですのでライバルという見方もありますが、地域の方も協力してくれますし、チーム浅草という意識が強いです」と話した。

感染対策のため、出演者は1部か2部どちらかのみに出演する。第1部は「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓」「男女道成寺」、第2部は「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」「連獅子」。