吉本興業の樺澤まどかマネジャー(28)が2日、東京・よしもと有楽町シアターでラスト単独ライブ「Madoka Kabasawa Final Fes」を開催した。

担当するお笑いコンビ、とろサーモンの久保田かずのぶがサプライズ出演したほか、終盤には涙ながらにファンへ向けて制作したというオリジナル曲「みんなへのうた」を披露。吉本坂46加入を機に始まった約3年間のアイドル活動に区切りをつけ、マイクを置いた。

今回が5度目の開催で、序盤は初公演で着たという紫と白を基調としたアイドル風の衣装で登場した。1曲目はシングル発売もしたデビュー曲「卑屈のうた」を弾き語りで披露。チケットは完売で「今日は来てくれてありがとうございます。ついにこの日が来てしまいました。最後なのでみんな全力出してください」とあいさつした。

その後は「おジャ魔女カーニバル!!」などカバー曲も歌い、「夢」「にんじんくん」などオリジナル曲も多く披露。担当する、とろサーモンや、かまいたちからのメッセージ映像も流れた。

その直後にラップ曲を披露していると、途中で久保田が乱入。樺澤が出演オファーしていたがその時は断っていたといい、久保田は「サプライズで来られたらいいなということで」と思いを明かした。「(出番まで)ライブを見ていて『努力は報われない』って言っていましたけど、報われますからね」と注文も。樺澤マネジャーが「報われた方ですもんね」と返すと意表を突かれた様子で「いやいや…」と照れ笑いを浮かべた。

樺澤マネジャーは久保田の登場に「スペシャルびっくりしました。すごい」と感謝。「とろサーモンはクリスマスに単独ライブをやるんですよ。ぜひ来てください。配信もあります」と23日に大阪、25日に東京で行うコンビの1年ぶりの単独公演もマネジャーらしくしっかりとPRした。

終盤はきらびやかな白いドレス姿へと衣装を替えて登場。樺澤マネジャーは「みなさんがメッセージとかをくれて本当にうれしかったです。落ち込んだ時とかに見て励まされていました。ありがとうございました」と語り「大変なこともあったんですけど、みんなが応援してくれたから…」と涙をこらえた。

本編最後は「こんな私を最後まで応援してくれたみなさんへ、感謝の思いを込めて作りました」と「みんなへのうた」を弾き語りで披露。「<歌詞>お別れの時がきた。これで全部さよなら」などと思いを込めた歌詞を涙ながらに歌い「これで私のアイドル人生は終わりです。みなさん本当にありがとうございました」。アンコールでは再び「卑屈のうた」をチョイスし「みなさんのこと大好きです。応援してくれてありがとうございました。さよなら」と語りかけて約1時間10分のラストライブが幕を閉じた。

樺澤マネジャーは普段はかまいたちと、とろサーモンのマネジャーを務める社員ながら、19年に2期生として加入した吉本所属芸人らで結成したグループ、吉本坂46での活動を機に単独公演も開始。インスタグラムなどでの投稿はネット上などで「かわいい」と話題になり、フォロワー数が大台の10万人を突破する人気社員として活躍していた。 単独公演も回を重ねるごとに規模が拡大し、8月12日に行った4度目の単独ライブ「樺澤まどかの夏祭り~2022年上半期重大ニュースベスト10~」では、よしもと有楽町シアターに社員が単独で立つ史上初の快挙も果たし、チケットも完売。同ライブで「今が絶頂。これ以上はないと思って」と年内でのアイドル活動引退を電撃発表していた。