陸上女子やり投げで7月の世界選手権銅メダルの北口榛花(はるか、24=JAL)が7日、都内で行われた 令和4年度「ゆうもあ大賞」表彰式で同賞を受賞した。

彫刻・陶芸・画家の滝錬太郎のトロフィーとともに金の耳かきを贈られ「今回は、スポーツ界を飛び出して、このような賞を頂けて光栄です。金メダルより先に金を頂いて大丈夫かな? という心配もあるんですけど、今回は銅メダル。残るは銀、金しかない。残り2つを目指して頑張りたい」と意気込んだ。

北口は、やりを投げた後、弾けるような笑みを浮かべて跳びはねる姿が印象的だ。「試合中、無邪気に喜んでしまっているんですけど、帰って映像をいると、ジャンプのタイミングが合っていなかったり、すごく恥ずかしい思いをしますが、母から『笑顔は幸せを引き寄せるよ』と言われています。日本記録、世界で1番になれるように頑張ります」と抱負を語った。

囲み取材では、ともに受賞した高畑淳子(68)がトロフィーを重かったと言う中「軽々、持ってしまいました。すみません。でも、やりより重かった」と言い、笑った。この1年について聞かれると「自分でも信じられないくらい、すごくいい年。今まで、こんなに続いたことがないので、今後が不安なくらい。競技では世界で1番になるという夢を掲げていますので、近づけた。世界旅行というのが夢にあって、競技を通し、いろいろな国と文化に触れ、とても幸せな1年でした」と笑みを浮かべた。

今年を1文字で表すと? と聞かれると「破」と答えた。「日本人の枠、自分がとらわれがちだった枠を破れたかな。戻ってこないように突き進みたい」と力強く口にした。