英国のヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻が、王室離脱を決めた理由などが明かされる米動画配信大手ネットフリックスのドキュメンタリー番組「Harry&Meghan」の前編が8日に配信され、2人の関係を巡る「過熱報道」を批判した。全6話からなる番組の前半3エピソードでは、出会いから交際、プロポーズ、そして婚約発表を振り返っている。その中で、ヘンリー王子が「母に似ていると思った」と語り、メーガン妃とダイアナ妃を重ね合わせていたことなども明かしている。

また、「私たちを破滅させようとしている」と大衆紙などの過熱報道を批判。ヘンリー王子は、「愛するもう一人の女性がこのような過熱報道を経験するのを見るのは辛い」などと述べ、メディアから妻と母を守れなかったと家族を非難する場面も登場している。また、メーガン妃が米国人の女優であることから家族は交際が長続きしないとレッテルを貼ってみていたと述べ、王室内の「無意識の偏見」についても非難している。

さらに、メーガン妃が初めてウイリアム皇太子妃夫妻に会った際のエピソードも明かされている。ヘンリー王子の自宅で夕食を共にした時、妃は破れたジーンズに裸足というラフな格好だったと言い、兄夫妻がフォーマルなことに驚いたと明かした。また、「私はハグが大好きで、いつもハグをしているけど、英国人はあまりハグが好きじゃないことに気づかなかった」とも述べ、暗に2人がハグを嫌がっていたことも示唆した。

王室での生活や確執が取り沙汰される父チャールズ皇太子やウィリアム皇太子との関係など、王室や家族を攻撃すると見られる最も深刻な内容は、15日に配信予定の後編3エピソードで明かされるものと見られている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)