公開中のアニメ映画「すずめの戸締まり」を手がけた新海誠監督(49)が、12日放送のNHK「クローズアップ現代」(午後7時30分)に出演することが9日、分かった。桑子真帆アナウンサーのインタビューに応じている。

11月に劇場公開された「すずめの-」は、17歳の少女・鈴芽(すずめ)が、日本各地で発生する「災い」を鎮めていく物語。エンターテインメント性が高い支持を受けヒットを記録しているが、東日本大震災を真正面に描く意欲作としても話題を呼んでいる。

同番組では、新海監督がなぜ震災に向き合い続けるのかを探り、東北での舞台あいさつに密着。映画製作の不安を明かしながら、被災当事者たちと交流する姿に迫っている。

放送にあたり新海監督は「映画を一本作って公開すると、さまざまな声が届きます。それらの言葉にずっと励まされたり教えられたりしてきました。しかし、監督である自分に向かっては決して語られないような言葉、僕からは見えてこないような声をずっと聞きたかったのです。番組の取材と桑子さんとの対話は、その声の一端を聞かせてくださいました。心から感謝しています」とコメントを寄せている。