「第八回上方漫才協会大賞」が9日、大阪・千日前のなんばグランド花月(NGK)で発表され、ノミネートされていた46組の中から天才ピアニスト(ますみ=35、竹内知咲=30)が大賞を受賞した。また新人賞にはヨネダ2000(愛=26、誠=23)が選ばれた。女性コンビの受賞はいずれも初。

同協会の中田カウス会長(73)は「漫才はもともと男の筋力が必要なもの。新しい時代が来た思いです。つかんだ運をさらにここから伸ばしていってほしい。時代を切り取っていくのが漫才です」と2組の今後に期待を込めた。

天才ピアニストの竹内は「先輩方がおられる中、受賞はおそれ多い気もしますが、この賞に恥じないよう頑張れという意味だと思います」と今後の精進を誓った。ますみは「上方漫才の伝統を守りつつ、自分たちのスタイルを貫きます。劇場大好き人間こそ上方(の本質)です」と舞台にかける思いを語った。

ヨネダ2000の愛は「賞とは縁がなかったから素直にうれしいです。本気で欲しいと思ってました」。誠は「今年最初の賞をいただいてうれしい。常に新しいことをやろうと二人で話し合っています」と、今後の舞台にも意欲を見せた。

同賞は若手芸人をサポートしていく「上方漫才協会」主催で、過去にはアインシュタイン、吉田たち、見取り図、ミルクボーイらが大賞を受賞している。