内科医で医療ガバナンス研究所の上昌広(かみ・まさひろ)理事長(54)が13日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)のコーナー「うるおい生活健康講座」にゲスト出演した。

新型コロナウイルスの第8波について、上理事長は「重症度、致命度は上がっていないが、感染力が強い。あと日本では、ベースとなる体力が落ちている。コロナだけでなく老衰、誤嚥(ごえん)性肺炎、アルツハイマーで亡くなる人が増えている。普段から体力を守る、認知症にならないようにすることが必要」と指摘した。

そして、本来想定されている死亡者数より増えた「超過死亡」について「世界中で、日本だけが増えている。それをメディアが報じていないのが問題。(コロナ対策のため)外に出ないのは大切だが、もろ刃の剣になっている。アメリカでは自粛は勧めていない、ワクチンだけです」と話した。

パーソナリティーの生島ヒロシ(72)が「日本人は真面目だけど、それが裏目に出ている」と言うと、上理事長は自粛について「感染症に対してはいいが、健康対策になっていない」と説明。現在、感染が広がっているオミクロン株について「流行は1月中にピークアウトする。次の夏に、また変異株が出てくる」と話した。

生島が「予防策は」と聞くと、上理事長は「高齢者に関しては体力をつけることが必要。もちろんワクチンも必要だが、大切なのは体力を維持すること」。生島が「うがい、手洗い、鼻うがいも大切ですね」と言うと、上理事長は「コロナウイルス対策で一番大切なのは換気」と話した。