王室攻撃を続ける英国のヘンリー王子(38)と兄ウィリアム皇太子(40)の不仲の要因は、子供時代の朝食のソーセージの本数に差があったことにまでさかのぼる可能性が浮上した。

兄弟の母ダイアナ元妃の執事を務めたポール・バレル氏が、兄弟が幼いころに目撃した朝食のやりとりがヘンリー王子にとって兄に対するライバル心に火をつけるきっかけとなった可能性があると英サン紙のインタビューで推察した。

ヘンリー王子は10日に発売された回顧録「スペア」の中で、「愛すべき兄で宿敵」である皇太子から暴行を受けたことなどを暴露している。

同氏によると、ある朝の朝食で皇太子の皿には3本のソーセージがあったにも関わらずヘンリー王子の皿には2本しかなかったという。兄の皿と自分の皿を見比べたヘンリー王子が「なぜ自分のソーセージが少ないのか」と文句を言うと、乳母が「ウィリアムはあなたより多くある必要がある。なぜなら、彼は将来の国王になるのだから」と諭したという。ヘンリー王子は黙っていたが、この幼少期の出来事がトラウマの一因となり、嫉妬が芽生え、現在の兄弟不仲のきっかけになっていると同氏は述べている。

回顧録のタイトル「スペア」には「予備」の意味があり、王子は自身は兄の予備として生まれ育ったと著書の中で主張。王位継承者である皇太子と自身は生まれながらにあらゆる面において、異なる扱いを受けてきたと明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)