ビートたけし(76)が22日放送のテレビ朝日系冠番組「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)で、昨年12月の宮崎県知事選で惜敗した、たけし軍団の東国原英夫氏(65)に愛のツッコミを入れた。

冒頭で中国からの観光客減少を話題に取り上げる中、たけしは唐突にゲストの東国原氏に「そういえば、顔が焼けてますね、落選議員の方。あっ、議員じゃないんだ」と語りかけた。東国原は苦笑いしながら「ご無沙汰いたしております」と頭を下げてあいさつ。たけしは「惜しかったね、(トップとの差は)2万票だって。なんだ~」とねぎらったが「やっぱり東は1期しかやらないんじゃねえか、って言われそうで、ダメだったんじゃ」とたたみかけ、東国原氏は「そういうお叱りは多かったですね」と振り返った。

進行の阿川佐和子氏から「今、お気持ちは」と聞かれた東国原氏が「複雑な気持ちです」と率直に明かすと、たけしは大笑い。「落選したら、すぐにここに座っているところがいいね」と弟子の切り替えの早さを指摘し、東国原氏も「ありがとうございます」と、再び深く頭を下げた。

たけしは「これから政治的な話、言いづらいだろ。あれがおかしいだろって(言ったら)おまえがおかしいって言われそうだろ」。大竹まことからは「ここに座ってるのは東にとっていいことなの、悪いことなの」と質問攻めにあった東国原氏は「どっちともないですね。僕は、また古巣に戻ってきたな、という感じでモチベーション高まっているんですけど」と答えた。

たけしは止まらず「東の作戦としては、宮崎県知事をもう1回やって、違う東京都の知事かなんか出て、それで行こうと思ったの?」と、弟子のとのやりとりを楽しむように質問。東国原氏があわてながら「そういうことおっしゃるから、大変なひんしゅくを買うんですよ。私は最後まで骨をうずめる、ということで最後の人生十何年…」と言いかけたところで、たけしは「骨なんかうずめるわけねえじゃねえか」と愛ある毒舌でツッコんだ。

東国原氏はタジタジの様子で「いやいやいや。宮崎県内まわっていて、結構『TVタックル』見ていたという方いらっしゃって。宮崎ではオンエアしてないけど、鹿児島や熊本でオンエアしていて、ケーブルテレビで見られるんです。ですから師匠の発言というのは、ものすごい影響力がある。言っておきますよ。ですから今の、お願いします。カットをお願いします」と三たび、頭を下げた。