歌手川嶋あい(36)が18日、東京・百人町の淀橋教会でファン60人を集め、デビュー20周年イベント「Ai Kawashima Church little events-Hope&Thanks-」を開いて、全4曲を熱唱した。

昨年5月に声帯の手術を受けて、リハビリを続けていた川島にとって、この日が1年半ぶりの単独ライブとなった。オープニングで、06年にリリースした代表曲「旅立ちの日に…」を、ピアノを弾きながら披露して「お久しぶりです。再び、こうして歌える日が来るとは、あの手術の時は考えていませんでした。こうして歌える日を迎えて、皆さんと再会できてうれしく思っています」と笑顔を見せた。

川島は2003年(平15)2月14日に男女2人組音楽ユニット、I WiSHのaiとして、フジテレビ系恋愛バラエティー「あいのり」の主題歌「明日への扉」でデビュー。その一方で、東京・渋谷の路上で川嶋あいとして路上ライブを行い話題を集めた。同年8月21日には「天使たちの朝」を川嶋あい名義でリリース。ソロ活動に専念するために、05年にI WiSHを解散した。

2曲目からはI WiSHのメンバーで、音楽プロデューサーのnao(42)が登場。川嶋が「お久しぶりです」と呼びかけると、naoは「ステージは10年ぶりくらい。レアですね」と笑った。そして、14日に配信リリースした、I WiSHとしては15年ぶりの新曲「スノードーム~春~」をnaoの伴奏で川嶋が歌い上げた。他に「ふたつ星」「明日への扉」と、いずれもI WiSHのヒット曲を披露した。

デビューからの20年の歩みを振り返り、naoが川嶋のことを「ほとんど変わっていない。変わったところは髪形くらい。昔はおでこを出して、三つ編みにしていた」と言うと、川嶋は「つむじが3つあって前髪をつくるとすごくうねっちゃうんです。前髪を作って(aiから)別人の川嶋あいになろうと、美容師さんにつくってもらいました」と話した。

川嶋は「昔は、よくファミレスのジョナサンに一緒に行って話し合ってました。話題は相撲と『ドラえもん』の事ばかり」。naoも「まさか(横綱)武蔵丸のことで(笑い)。なかなか相撲と『ドラえもん』と、あと『こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)』で語り合える人はいないからね」と振り返った。

川嶋は「また皆さんと会える日を心待ちにして、また明日から頑張ります。20周年を迎えられたのは皆さんのおかげ。今年はありがとうの言葉を返していきたいと思います」と話した。