乃木坂46が22日、横浜アリーナで、デビュー11周年記念「11th YEAR BIRTHDAY LIVE」を開幕した。グループにとって3年ぶりに“声出し”が解禁され、ファン1万2000人から大歓声を浴びた。日本を代表する人気グループが、本格的に新時代を迎える。

冒頭で「乃木坂の詩」のイントロが流れると、通路からメンバーたちが登場した。キャプテン秋元真夏(29)は「今回は皆さんの声を久々に聞くことができます! もどかしい思いをしながらも新しい形を探して一緒に歩いてきてくださって、ありがとうございます。今日は全力で楽しんでください!」と呼びかけ、場内が暗転。「皆さんも歌ってくださ~い!!」と叫ぶと、アリーナいっぱいに大合唱が沸き起こった。

この日は事前に募集したファンからのリクエストに応じ、過去リリースした255曲のうち上位20曲をランキング形式で次々と披露した。26日の千秋楽公演をもって卒業する秋元は、ファンからの歓声やコール&レスポンスを浴びて「わーうれしい~。もっと言ってください」と笑顔。「これを卒業までに聞けると思っていなかったので、めちゃくちゃ懐かしい気持ちでいっぱいです」と喜んだ。

最後の1期生となった秋元だけではなく、最後の2期生である鈴木絢音(23)も来月卒業を控えている。11年8月加入の1期生から、昨年2月加入の5期生までがそろうバースデーライブもラストだ。副キャプテンの3期生、梅澤美波(24)は「先輩方と過ごす最後のバースデーライブになります。また1つターニングポイントになると思うので、気合を入れていきます。皆さん最後までついてきてください!」とアピールし、拍手を浴びた。

アンコールで、19年9月からキャプテンを務めた秋元から、梅澤へのキャプテン継承が発表された。3代目キャプテンとなった梅澤は「後輩たちが伸び伸び不安な気持ちなく活動できて、ファンの皆さんが楽しんで追いかけられるグループにできるように頑張ります」と涙ながらに誓った。秋元は「引き継ぐことができて安心しています。私のことを支えてくださったように、ウメのことも支えて、ウメの笑顔を守ってもらえたらと思います」とファンに呼びかけた。

○…中盤、昨年12月末をもって卒業した齋藤飛鳥(24)のラストシングル「ここにはないもの」を披露した。齋藤のポジションを務めた遠藤さくら(21)は「12月31日、乃木坂46の1つの時が止まりました」と表現。「悲しい気持ちもつらい気持ちも不安な気持ちも、乗り越えて前を向くため、みんなで時を動かそうと思います」と涙ながらに決意を語り、パフォーマンスした。秋元からは「飛鳥にも届いていたと思う。ありがとう!」と感謝された。