俳優宇梶剛士(60)と女優富田靖子(54)が4月12日開始のフジテレビ系連続ドラマ「わたしのお嫁くん」(水曜午後10時、初回15分拡大)に出演することが26日、分かった。主演の女優波瑠(31)が演じる速見穂香(はやみ・ほのか)は敏腕キャリアウーマンながらも“ズボラ女子”の一面も持ち合わせている。2人は主人公の両親役として出演する。

宇梶が演じるのは、穂香の父健一。優しく穏やかな性格の持ち主であるが故に、日頃から娘や妻に気おされる事もよくあるが、一家の大黒柱として速見家の中ではバランサー的なポジションを担っている。穂香が社会人になり親元を離れて1人暮らしをするようになってからは、妻とともに仲むつまじく生活している。最近では掃除が苦手な穂香が、汚い部屋で孤独に人生を歩んでいってしまうのではと、毎日不安で夜も眠れないようだ。

宇梶は「お父さん役を演じさせていただくのですが、私自身娘もいるので、お話をいただいた時から、健一がどんな父親像なのか考えたりするのがとても楽しいです。今の時代を生きる親子の場面もあるんじゃないかなって思いました」と語った。

そして「また、台本を読んで、大人の慎みをもった表現がありながらもどんどん面白くなっていくコメディー作品だと感じました。この作品はみなさんもぜひ自分に当てはめながら、“自分ならどうするかな?”というふうにドラマと一緒に心も歩んでいく、そんな気持ちで見ていただけたらうれしいです」と続けた。

富田が演じるのは主人公の穂香の母で、健一の妻、良子。夫を支える明るくしっかり者のお母さんという良子だが、実はおっちょこちょいな一面も持ち合わせており、時に勘違いから思わぬ行動に出てしまうことも。そんな良子が、ある日、ご近所の娘さんが里帰り出産で帰ってきたことを聞いてから、「穂香だって、昔はステキなお嫁さんになりたいって言ってたじゃない」と幼い頃の発言を持ち出して、穂香にお見合いを勧めはじめるようになる。

富田は「今回出演のお話をいただいた時は、“おっー”と思いました。何だか幸せな気持ちになりました。台本を読んでみて、山本家の長男、正海(まさみ=竹財輝之助)さんがとても気になっています。速見穂香のお母さんである良子を演じるにあたり、周りの皆さんを感じながら、ビシッとふんわり演じられたらと考えています。水曜日の夜に『わたしのお嫁くん』が皆さんをふんわり包み込む、そんな作品になるよう、パパと娘についていきます」と熱く語った。

原作は講談社「Kiss」で連載中の、柴なつみ作の同名コミック。主人公の穂香は仕事を完璧にこなし、同僚たちからも憧れの存在でありながらも“ズボラ女子”の一面を持つ。あることをきっかけに、俳優高杉真宙(26)演じる会社の後輩で家事が圧倒的に得意な“家事力最強男子”山本知博(やまもと・ちひろ)を嫁に迎えるという“社会派ラブコメディー”。波瑠は「水10」枠では初主演で、同枠初の女性主人公となる。