宮沢氷魚(28)が、アジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)最優秀助演男優賞を12日に受賞したことを受けて27日、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われた映画「エゴイスト」(松永大司監督)の凱旋(がいせん)舞台あいさつに登壇した。

宮沢は「受賞、おめでとう!!」と観客から祝福されると「当初は、受賞できると決まっていなかったし…急きょ、集まってくれてうれしかった」と観客に感謝した。そしてトロフィーを手に持ち「公開されて時間は経っているんですけど、映画にスポットが当たって、うれしい。(トロフィーは)見かけによらず、ものすごく重い。スピーチの時に、プルプル震えちゃって」と笑った。そして「本当に、たくさんの方からSNSでメッセージをいただいたり、知り合いの俳優から連絡いただいた。日本の作品を海外で評価されたことを喜んでくれたのが一番うれしい。とても感慨深くなったし、僕1人で取れたわけじゃないし、僕じゃなく皆さんで取れた賞」と感謝した。

米国のおじ、おばからも受賞を受けて連絡が来たという。「おばは日本語が話せなくて…見てくれても、何を言っているかは分からなかった。でも、今回は英語でスピーチしたら、見て『本当に活躍しているんだね』と」喜んだという。

また、シンガー・ソングライターの父・宮沢和史とタレントの母光岡ディオン(ともに57)と妹も、受賞の瞬間を配信で見守ったという。宮沢は「僕の両親と妹は家で配信を見てくれて、メッセージを確認できたのは朝だったんですけど…熱いものを感じた。実家に寄って、ご報告した。両親に感謝…こんなに喜んでいてくれる人、近くにいると思わなかった」と家族の反応を語った。父の反応を聞かれると「父は多くを語らない人。『おめでとう…これからも頑張って』と」と父の反応を明かした。

「エゴイスト」は、20年に亡くなった高山真さんの自伝的小説の映画化作品。宮沢は、鈴木亮平(39)が演じたファッション誌の編集者・斉藤浩輔と愛し合う、パーソナルトレーナー中村龍太を演じた。

この日は43回も「エゴイスト」を見たというファンもおり、松永大司監督(48)は「僕より見ている…編集で見ているより」と驚いた。宮沢も「僕もビックリ」と笑みを浮かべた。

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