ハードロックバンドBOWWOWのドラマー新美俊宏さんが、5月27日午後7時38分、がんのため、神奈川・伊勢原市内の病院で死去した。66歳だった。1日、メンバーの山本恭司(67)が、ツイッターで伝えた。1日に、親族やバンド仲間で葬儀を執り行ったという。

山本は「BOWWOW、VOW WOWのドラマーとして最高のドラミング、パフォーマンスを披露し続けてくれた新美俊宏が癌のため、この世を去りました。10代の頃から苦楽を共にしてきた同志の死はとても辛いですが、彼の分まで頑張っていきます。長い間ニイミを応援してくださりどうもありがとうございました」と報告した。

さらに新美さんについて「つい最近まで普通に生活していましたが、体の異変を感じ5月に入ってから調べてもらうと、すでにがんが全身に転移していてステージ4との診断、5月6日に入院した時点で余命も2~3カ月と宣告されました」と伝えた。

先月18日に会いに行った際は、少しやせていたものの「ニイミギャグも飛ばし、楽しくいろんな話もできました」という。その際に山本が「またすぐ来るから」と声をかけ「うん、もしよかったら来てね…もし会えたらだけど…」という言葉が、山本にとって最後の言葉だったという。

同29日は、BOWWOWの4人でそろう予定もあったといい、山本は「入院してわずか22日目、本人もまさかこんな急にとは思ってもいなかったことと思います」と無念の思いをつづった。さらに「最高の音色とビートを持ったドラマー、いくつになってもかわいく優しいやつでした。『ニイミ、今まで本当にありがとう。まだまだ先のことだろうけど、いつかまたそっちの世界でみんなそろうから。待っててな。』」と悼んだ。