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土屋太鳳(28)が6日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」オープニングセレモニーに、監督としてリモートで参加した。

土屋は、5人の人気俳優が短編映画の監督に挑戦するプロジェクトの第3弾「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム3」で、監督作「Prelude~プレリュード~」を製作した。戦争の苦い記憶を持つ祖父、バレエの道を志したものの挫折感を抱えた歩架、悲しみに沈む母、親友桃子が苦しい記憶を抱えて、今を生きていく物語。

劇中で歩架を、クラシックバレエに取り組んできた自ら演じたことについて「主人公は私ではないんですね」と即答。「ニュースで見て、周りの方を見たエピソード。小さい時にあった感動は、気が付くと心を圧迫していったりすることがあると思う。若き才能を臨みすぎてしまう社会、周りの大人の責任でもあると思い、そのあたりも描きたかった」と語った。

歩架の親友の桃子役を、親交が深い有村架純(30)にオファーした。その意図を聞かれると「柔らかく優しく見え、人の心に寄り添うことが出来るのは、凄惨(せいさん)な過去があるから。一瞬で表現しなければいけない…全身で表現するには、架純ちゃんしかいない。ぜひ力を貸して欲しいとオファーした」と振り返った。

「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム」は、365日の準備期間をかけ、48時間で撮影し、25分以内にまとめ、かつ監督を務めた俳優が1シーンでも出るのが条件。土屋は「ずっと高校、大学から思っていたワードを出していったり…1番、難しかったのは25分に収めること」と脚本開発の裏側と“25分の壁”に苦しんだと明かした。

「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」は、04年から米アカデミー賞公認となったアジア最大級の国際短編映画祭。インターナショナルカテゴリーが25周年、アジア・ジャパンカテゴリーが20周年を迎える本年は「UNLOCK」がテーマ。20年からアカデミー賞候補枠が4枠となっており、16年には「合掌」が米アカデミー賞短編実写部門でオスカーを獲得した。土屋のほか、高良健吾(35)が「CRANK-クランク-」、玉木宏(43)が「COUNT 100」、中川大志(24)が「いつまで」、野村萬斎(57)が「虎の洞窟」で監督を務め、のジャパン部門に選出された「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」でグランプリを目指す。土屋は「(ショートショート フィルムフェスティバル&アジアは)憧れていたので、光栄です」と語った。

また土屋は、今年の元日にGENERATIONS片寄涼太(28)との結婚と第1子妊娠を発表している。ショートショート フィルムフェスティバル&アジア代表の別所哲也(57)から「いろいろと、プライベートもおめでとうございます」と祝福されると「ありがとうございます」などと笑みを浮かべた。