神木隆之介(30)が11日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「大名倒産」(前田哲監督、23日公開)公開直前イベントで「食事は、お金を絶対、かけない」と強調した。

神木は劇中で、越後・丹生山藩のサケ売りだったが、父から徳川家康の血を引く、大名の跡継ぎだと告げられる、松平小四郎を演じた。庶民から一国の殿様へと華麗なる転身…と思ったのもつかの間、丹生山藩は借金100億円を抱えるワケありビンボー藩で、100億の返済か切腹かを迫られる。その物語と、この日が1873年(明6)に“近代日本経済の父”渋沢栄一が日本初の銀行、第一国立銀行(旧第一勧業銀行、現みずほ銀行)を設立した日であることを踏まえ、節約術は? と質問が出た。

神木は「同じようなものは、なるべく買わない、とかじゃないですか? シンプルだと思うけど、臨機応変さは必要」と切り出した。18、19年来の付き合いで、劇中では小四郎の兄・喜三郎を演じた桜田通(31)から「同じようなもの、買ってるイメージあるよ。鑑賞用とか」と突っ込まれると「オタクだからね、しょうがない。ささいな変化は大きな変化だから、オタクにとっては」と切り返した。その流れの中で、桜田から「食事、お金かけなくない?」と突っ込まれると「何でもいい」と答え、認めた。

そして「今月、いくらお金をためていて、冠婚葬祭があって急な出費をどうしようか、ため息をついている特集、あるじゃない? そういう時、どう対応できるかが節約に関していうと大事」と桜田と、小四郎の兄・新次郎を演じた松山ケンイチ(38)に語りかけた。そして「僕はオタクなので、欲しいものは手に入れたい。小さな変化は、大きな変化だから。オタクにとっては!! 僕は欲しいものは徹底」と同じようなものを買っているようで、コレクターズアイテムは違いがあることを力説した。

「大名倒産」は作家・浅田次郎氏の、時代小説の映画化作品。松平小四郎(神木隆之介)は、先代藩主の一狐斎(佐藤浩市)から藩を救う策として、藩の計画倒産「大名倒産」を小四郎に命じられるが、実は全ての責任を押し付け、小四郎を切腹させようとしていた。残された道は、のみとなった小四郎は、幼なじみのさよ(杉咲花)や、兄の新次郎(松山ケンイチ)と喜三郎(桜田通)、家臣の平八郎らとともにに節約プロジェクトを始めるが、江戸幕府に倒産を疑われ大ピンチに陥る物語。