女優奈緒(28)が主演を務めるフジテレビ系連続ドラマ「あなたがしてくれなくても」(木曜午後10時)の最終話が22日に放送される。

同局の三竿玲子プロデューサーがこのほど取材に応じ、制作の舞台裏を語った。ハルノ晴氏の原作は現在連載中。全3回の最終回は、原作がある中でのドラマ制作について聞いた。【取材・構成=高橋洋平】

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原作は現在10巻まで発行中。原作よりも先にドラマが最終回を迎える。

「大ヒットしている原作をドラマ化するということは、なるべく原作に沿ってやることが一番いいと思っています。原作のファンも裏切らないし、面白いからこそヒットしているわけで。私は別に、そこを変えてやろうとか、私たちのクリエーティビティーで違うものを作ろうとは思っていないです。それをやるんだったら、オリジナルでやるべきだと思うので。まず、私はこの原作の大ファンなので、原作の面白いと自分が思ったものを全部出そうと思ってやっています」

ドラマをつくっていくうちに、登場人物たちに“血”が通っていくという。

「ただ、ドラマ化にするにあたって生身の人間が演じるので、違ってくることや、連続ドラマとして11話やっていくためにちょっと設定を変えなきゃいけないとか、漫画が描かれたタイミングと今の事情が違う…とかいろいろなことはあります。そういった意味で設定や構成を変えさせてもらったりはします。また、原作に基づいてやっていっても、話数を重ねてくると、ドラマの中のキャラクターが動いていってしまうところはあります。ドラマで描いてきたキャラクターだったら、こういうこと言うよね、こういうこと言わないよねということは出てくるんですね」

原作執筆者のハルノ氏にも脚本に目を通してもらっていたという。

「今回、原作のハルノ先生といろいろとお話をさせていただきました。キャラクターはぶれないようにしつつ、ドラマと原作の違いも楽しめるようなドラマにしたいですという話をさせていただきました。ハルノ先生には、台本を読んでいただいて、漫画のキャラクター、ハルノ先生が描いているキャラクターとしてキャラぶれの部分、『この人はこういうことを言わないです』『こういう時は、こういう行動に出る人です』というようにご指摘頂いて、キャラクター像を守りながら物語を作っていきました」

とはいえ、すべて原作を忠実に再現するわけではない。ドラマなりの演出も当然あり、またそれが新たな面白さを生む。

「逆に、キャラクターがぶれなければ、漫画にない部分を描いていただいても構いませんと言っていただいたので、こういうふうにしたいですというのを、ハルノ先生にいろいろお話ししたり…。結構、密にやらせていただいて、アイデアをいただいたりもしました。だからドラマを見ても、漫画を見ても、共通するキャラクターではあるけど、全く同じ展開ではないので、それぞれ楽しめるようにはなっています。ドラマを見て面白いと思った方が漫画も読んでみようと思ったり、漫画を読んで面白いなと思った方がドラマも見てみようとなってくれたらいいですね。相乗効果と私たちは言っているんですが、そんな風にお互い、面白くなっていければいいなと、それを目指してやってきています」

ドラマが原作より先にエンディングを迎えるにあたり、最終回は慎重に制作された。

「漫画の結末とか、漫画の行く先を見せてしまうのが得じゃないので。そこは細心の注意を払って進めております。原作漫画とドラマの両方を見て、楽しんでもらえたらいいなと思っています」(おわり)

三竿氏は慶大卒業後、01年にフジテレビに入社し、ドラマ・映画制作センターに配属。これまでに「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」、映画「昼顔」、「BOSS」シリーズなどを手がけている。