元日本ハムの斎藤佑樹氏(35)出演のBS日テレの旅番組「斎藤佑樹 ロンドン発!500マイルの旅」(金曜午後10時30分)が28日から始まることを受けて、このほど取材に応じた。

MLB取材の一環として、あえて野球文化が発達途上の英国で1人旅を行う。このほど取材に応じ、現地の様子や、肌で感じた野球観を振り返った。

斎藤氏は冠番組のスタートに「感謝しかないですし、野球の未来作りにもなる。カメラを意識して取り組んだことはほとんどないので、自然体のまま。眠そうなところとか出ちゃっているかも。大目に見てもらえたら」と笑った。

旅はロンドンから始まり、各地の有名スポットめぐりや現地の人々との交流を行いながらエディンバラを目指す。英国をめぐることの意義については「今回はMLBのロンドンシリーズがあり、そこにめがけてイギリスってどんな国か調べようと企画されました」と説明し「WBCでのチェコ代表とかが話題になっていましたが、彼らが何を見て野球を始めたのか、子どもたちの多くが野球をしないのはなぜなのか? などを知ることは野球界にもきっと必要な要素になる」と力を込めた。

現地の草野球チームとの交流も行っており「野球がうまくなりたいという情熱は日本人と変わりませんでしたし、もっと環境を整えてあげたいと思いました」と振り返った。

英国でも投打の二刀流で活躍する大谷翔平選手の知名度は抜群だったといい「現地の子どもたちもその名前はやっぱり知っていました。そう考えると野球も国境を越えるというか、日本はWBCで優勝して国内であれだけのムーブメントが起きましたが、それが全然遠く離れた国にも影響を及ぼすと思ったら野球選手の目指すべき方向性というか目標は明確になったなと思いますね」と語った。

感銘を受けることもあった。「少年野球で保護者やコーチが一切怒らない」と振り返り「僕は引退までどのフェーズでも怒られることがありました。その中でも得られることはありましたが、やってはいけないことを伝えるすべは、しかること以外でもできるんだなと。その指導法は勉強になりました」とうなずいた。

ほかにも「街の建物がおしゃれで。これを野球場に生かせないかなと。映えスポットみたいにして、何かできるんじゃないかなと思いました」と現地で吸収したものの日本球界への“逆輸入”にも熱を込めていた。