5人組アイドルグループ「#ババババンビ」が、9月27日リリースのメジャーデビューシングル「ゲイシャフジヤマ」ヒット祈願企画で、富士山登頂を成功させた。

メンバーの中に登山経験者0の中、28、29日と2日かけて登頂に成功。2日合わせて約8時間かけ、5人そろって山頂に到着した。登頂前はメンバー全員が不安がっていたが、山頂に到着した瞬間に感極まるメンバーもいた。5月に吉沢朱音と池田メルダが脱退。水湊みおは「5人でやることが決まった時に否定的な意見が多かった。『5人では無理』『楽しくない』とか。だから登り切れたのはうれしい。これをプラスに捉えてもらえるとうれしいです」と涙の理由を明かした。

誰かがくじけそうになった時は、近藤沙瑛子が持ち前の明るさでメンバーを支えた。「メンバーの中では元気な方なので辛い時はなるべく明るく頑張りました。誇らしい気持ちです」と胸を張った。そして「5人で大きなことを成し遂げたことがなかったのでいい機会になりました。メジャーデビューのいいスタートを切れます」と言うと、他のメンバーも全員がうなずいた。

富士山挑戦は4日前の25日に知らされた。小鳥遊るいは「急に知らされたからびっくりしたし、皆で登り切るのは難しいと思っていました」と率直な心境を明かした。ただ、富士山に向けてのバス移動時や登頂時はニコニコ動画で生放送され、下山も含めて放送時間は約28時間。画面越しから多くのファンに応援を受け「それで頑張ることができましたし、これから先も頑張れると思いました」と笑顔を見せた。

宇咲は途中で体調不良に見舞われたが「皆で励まし合うのがバンビのいいところだと思う」と振り返った。八合目から山頂を目指した2日目朝から体調がよくなかったというが「1人だったら辞めてた思うけど皆がいたから頑張れた。メンバーの絆や結束感が出来たらいいなと思って。これからもやっていける自信になりました」と振り返った。

「馬鹿騒ぎ日本一!」をモットーにする#ババババンビらしく、山頂では剣が峰をバックに新曲「ゲイシャフジヤマ」を初パフォーマンスした。来年3月14日には夢だった東京・日本武道館でのワンマンライブも決まっており、岸みゆは「今回の登頂で皆の絆が深まったと思うし5人の思いが伝わったと思います。これからもたくさんの人に愛されるグループになりたいです」と決意した。【佐々木隆史】

◆#ババババンビ 20年1月30日に芸能事務所ゼロイチファミリアが手がける初のアイドルグループとして誕生。岸みゆ、水湊みお、小鳥遊るい、近藤沙瑛子、宇咲の5人組。「“馬鹿”みたいに楽しくいきたい」から「馬」と「鹿」を組み合わせた造語がグループ名の由来。「TIFアイドル総選挙2022」で初代王者に輝き、24年3月14日にはグループ初となる、東京・日本武道館でのワンマンライブを控えている。