ゴジラ生誕70周年記念映画「ゴジラ-1.0」(ゴジラマイナスワン、山崎貴監督、11月3日公開)完成報告会見が4日、都内で行われた。席上で、主演を神木隆之介(30)ヒロインを浜辺美波(23)が務めることが発表された。2人は、NHK連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜午前8時)で、神木が槙野万太郎、浜辺が寿恵子と夫婦を演じているが、オファーと出演決定は「らんまん」より先だと神木は明言。「安心してください。この顔合わせ、見たことがあると思われる方もいらっしゃるかも知れませんけど、この作品の撮影が前です」と強調した。
神木は、戦争から荒廃した日本に生還も、両親を失った敷島浩一、浜辺は焼け野原の戦後日本を単身で強く生き、戦争帰りの敷島と出会う大石典子を演じる。撮影は22年3~6月に終え、VFXを製作し、本編は5月に完成。第36回東京国際映画祭(10月23日~11月1日)のクロージング作品が、公開前に唯一、一般に公開される機会になる。脚本・VFXも担当した山崎貴監督(59)も「オファーも先です!」と駄目を押した。また、製作・配給の東宝では最大の、全国500館での公開も発表された。
製作の東宝・市川南氏は、興行収入82億5000万円を記録した16年「シン・ゴジラ」が興行成績に加え、当該年度の映画賞を総なめするなど作品の評価も高く「次のゴジラ映画をどうしようか、思いあぐねた」と明かした。その後、19年の映画「アルキメデスの大戦」を手がけた山崎監督に公開後、声をかけ「自分がやるなら古い時代の設定でやったら良いじゃないですか?」と話があり、プロット、脚本の開発に3年かけたと説明。神木と浜辺のキャスティングについては、同年の東宝配給の映画「屍人荘の殺人」で共演しており「主演をどうするんだと…。我々も2度目で、監督も既に2人と仕事をされている。みんなで神木さん、浜辺さんでいこうとオファーして、脚本を読んで快諾いただいた。朝ドラのお話は、その後から来た。コロナになった20年くらい」とオファーの時期を明かした。山崎監督も「我々の方が先です!」と声を大にした。
浜辺は「ちょうど『ゴジラ』の撮影をしている前後くらいに、朝ドラの話が確定したので『長い間、これから、ご一緒させていただきますね』と、ごあいさつして、仲良くしていただいています」と、神木との会話を明かした。神木も「こちらこそ、お世話になってます、と」と笑った。
山崎監督は「朝ドラが先にオンエアされていて、ついつい、朝ドラコンビで撮りやがってと言われるかも知れないけれど、我々が先」と訴えた。市川氏は「朝ドラも毎日、楽しく拝見していますが、なかなか、こういうコンビはいない。映画の歴史だと、山口百恵さんと三浦友和さんが映画を撮った。令和の名コンビが誕生したと『ゴジラ』を見ていました」と神木と浜辺のコンビに自信を見せた。
1954年(昭29)に公開された第1作と同日の11月3日に公開する。初代の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)は、同年3月1日に米国がビキニ環礁で行った水爆実験により被爆した、第五福竜丸事件に着想して作られた。同作を含めて、シリーズ各作品の時代設定は、戦後10年以降もしくは製作された年と同時代を舞台としてきたが、実写版ゴジラ30作目、そして令和の時代で最初の作品となる「ゴジラ-1.0」は、初めて終戦直後の日本が舞台となる。戦後、無になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)にたたき落す、史上最も絶望的な状況でのゴジラ襲来を描く。
特報映像には、ボロボロになった銀座・和光をはじめ、痛みきった東京都心を踏みつけ、牙をむきだしてほえるゴジラの姿が描かれる。山崎監督は、07年11月3日公開の監督作「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の冒頭で、主人公が執筆する架空の物語として、東京に襲来して街を破壊し、口から放つ熱線で東京タワーを真っ二つにするゴジラをフルCGで描いた経験を持つが、それから16年を経て質感、迫力ともに大幅にグレードアップされた。
神木と浜辺以外の俳優陣も、発表された。山田裕貴(32)が水島四郎、青木崇高(43)が橘宗作、吉岡秀隆(53)が野田健治、安藤サクラ(37)が太田澄子、佐々木蔵之介(55)が秋津■治を演じる。山崎監督は「虚構の存在なので、怖いと感じていただくには役者さんが上手で、観客に信じ込ますお芝居が大事。すご腕の人たちばかりで現場は楽しかった」と語った。
日本公開から約1カ月後の12月1日から、北米の映画館でも「GODZILLA MINUS ONE」の英題で公開することが決定した。
※■=さんずいに、作りは上が土2つ、下が円



