KinKi Kidsの堂本光一(44)とプロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(28)がNHK Eテレの番組「スイッチインタビュー」(10月6日午後9時30分から毎週金曜、全3回)で初対面を果たした。堂本の「誰の話を聞きたいかな?と思ったときに、浮かんだのが羽生さん。頂点を極めた人の自分自身との向き合い方などを聞いてみたい」という思いから、羽生さんの練習拠点である宮城県のアイスリンクで実現した。初対談後の感想を2人に聞いた。

 

堂本光一

-羽生結弦さんと対談をしたいと思ったきっかけは?

堂本 今回この(番組の)お話をいただいたときに、誰と話すのが面白いかな?誰の話を聞きたいかな?と思ったときに、浮かんだのが羽生さんでした。もちろん自分がやっている仕事と比べてしまうのは失礼にあたるかもしれないけど、スポーツ選手なんだけど、競技をしていて体の表現をすることに点数をつけられていた。プロに転向されて、今ではそうじゃない。頂点を極めた人で、自分自身との向き合い方などを、ご本人の口から聞きたかったっていうのが一番です

-通じ合うというか、お互いに同じ何かを感じた?

堂本 通じ合うって言ったらすごく失礼にあたるかなって思うし、自分からしたら本当に今ここで話

している以上のたくさんのご苦労だとか、いろんなことをしてらっしゃるんだろうなっていうふうに思います。もしかしたら羽生さんがすごく僕に合わせてくださっているところもあるかもしれないし、共感って言ったらすごく失礼かもしれないけど、共感できる部分があるっていうのが自分の中で矛盾しちゃって、すごく勉強になりますね

-ご自身と羽生さんの共通点はどのようなところにありますでしょうか

堂本 ケガにしても、つらいことにしてもそこを乗り越えられる、乗り越えようとする強さを持ってらっしゃる。それをその強さを俺が持っているっていうわけじゃなくて、そこに共感するなっていう。自分もそうでありたいなって思っているから、そういうふうに感じました

-フィギュアスケートを生で見るのは初めてでしょうか

堂本 初めてでした。だからすごいよね。フィギュアスケート生で初めて見たのが羽生結弦さんの練習。ぜいたくです

-なかなかいらっしゃらないと思いますね

堂本 そうですよね。そうですね、今後の人生で自慢にしようと思います(笑い)

-練習の見学について羽生さんとお話ししたことは?

堂本 自分みたいな人間は、そういった稽古場に取材とかが来ると逆に構えて「カメラこっち撮ってるやん…」と考えてしまう小物です。(笑い)羽生さんはそれすらもエネルギーに変えて、頑張ろうって切り替えてやっていらっしゃる。自分なんかと次元の違うところにいらっしゃるんだなというふうに思います

-28歳という若さですが

堂本 話していて、その若い頃の自分の考えに重なる部分っていうのがたくさんあって。もちろん踏んできたステージの大きさ、背負ってきた責任も違うかもしれない。だけど年齢だけの差で言うと、今もそれはもしかしたらあるのかもしれないけど、彼がプロに転向して、これからショーとかいろんなことをやっていく中で、ふと楽になったとき、もうちょっとふと肩の荷が下りたときに、どんな“羽生結弦”が見られるんだろう、と。もしかして見せてくれないかもしれないけど、“羽生結弦”ってどうなるんだろうなっていうのが見たくなりました