音楽プロデューサー松尾潔氏(55)が8日、X(旧ツイッター)を更新。ジャニーズ事務所は7日、都内で開き、創業者のジャニー喜多川氏(19年に死去)による性加害の事実を事務所として認めた会見についての受け止めをつづった。

同氏は「深夜に帰宅、ようやくジャニーズ事務所記者会見の全貌を知る。『解体的出直し』には程遠いなぁ、というのが第一印象」とバッサリと切り捨てた。特に、新社長に就任した東山紀之(56)が「もちろん創業者の名前であり、初代のグループ(の名前)。でも、僕が思いましたのは、タレントが培ってきたエネルギーやプライドでもあると思うので、その表現の1つとしてもいいんじゃないかと思っています」と、ジャニーズ事務所の名称存続の意向を示したことについては「改名しない宣言には呆れたし、芝居口調でくり返される精神論にもうんざり。つまり変えたくないんだな」と批判した。

松尾氏は、EXILE(エグザイル)、平井堅、ケミストリー、JUJUなどのプロデュースで知られているが、ジャニー喜多川氏の性加害問題に疑問を呈し、同事務所の姿勢、対応を、一貫して批判してきた。7月1日に自身のツイッター(現在はX)で「15年間在籍したスマイルカンパニーとのマネージメント契約が中途で終了になりました」と、山下達郎と妻の竹内まりやらが所属するスマイルカンパニーとのマネージメント契約の終了を報告した。その理由として「私がメディアでジャニーズ事務所と藤島ジュリー景子社長に言及したのが理由です。私をスマイルに誘ってくださった山下達郎さんも会社方針に賛成とのこと、残念です。今までのサポートに感謝します。バイバイ!」と説明した。

7月5日には、スマイルカンパニーが公式サイトで、同氏との業務委託契約が6月30日をもって、双方の合意により終了したと発表。山下自らが9日放送の「山下達郎のサンデー・ソングブック」の番組内で、当時のビジネスパートナーがジャニーズ事務所の業務を兼務していたと説明。「マネジャーでもある彼が、いちアーティストである私にそのような内情を説明することはありませんでした」とした。その上で「本当にあったとすれば、もちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での事実関係の調査は必須であると考えます。しかし、私自身、それについて何も知っていることが何もない以上、コメントの出しようがありません」と、性加害については何も知らず、コメントを出す立場ではないとした。さらに「自分は、あくまでいち作曲家、楽曲の提供者であります。ジャニーズ事務所は、他にもダンス、演劇、映画、テレビなど業務も人材も多岐にわたっておりまして、音楽業界の片隅にいる私にジャニーズ事務所の内部事情など全く、あずかり知らぬこと。ましては性加害の事実について、私が知る術は全くありません」とした。

松尾氏は、放送当日7月9日夜にツイッターで「残念ですね。メロウじゃない日曜日。」と失望をにじませた。それから一夜明けた同10日に「絶大な影響力のあるカリスマミュージシャンに、子供たちが不幸にも性犯罪や性暴力の被害者になった時、『声を上げてもムダ』と諦めずにすむ社会を一緒に目指しましょうよ、とご提案しているのです」と、自らの主張を展開していた。

8月29日には、ジャニーズ事務所の性加害問題をめぐり、外部専門家による再発防止特別チームが調査報告書を公表したことを受けて、Xに投稿。「再発防止特別チームの会見を受けて、山下達郎・竹内まりやご夫妻を責めたてる旨をぼくに訴えてくる方が多くて困惑しています。きっとおふたりとも会見内容に胸を痛めておられると思いますし、お考えを改めて正式に声明をお出しになるはずです。それまでは非難を控えて来週のサンソンを待ちませんか」とつづった。さらに「誤解を恐れずにあえて言いますが、山下達郎・竹内まりやご夫妻がお考えを改める旨を表明したら、先月以来おふたりの音楽から遠ざかっている長年のファンのみなさんも、どうか彼らを再び迎え入れて欲しいのです。音楽が備えている自由の精神とは、本来そういうものでしょう?」ともつづっていた。

松尾氏は1日、Xに「9月になりました。夜風には秋の気配が。ほんの少しだけど。さて15年ぶりにフリーランスに戻って2ヶ月。事務所を介して提供してきた楽曲の著作権もすべて直接契約となりましたので、株式会社ジャニーズ出版から支払われる印税を、全額子どもの人権向上に尽くす団体への寄付とすることをご報告します」と報告していた。

ジャニーズ事務所の会見への受け止めを発信した8日のポストの最後に「何から何まで残念でした」とつづった。