5月に出演シェフの転落事故があった「CHEF-1グランプリ2023」を制作するABCテレビ(大阪市福島区)コンプライアンス局広報部は23日、収録再開と放送日決定にあたり、事故後の経過などを報告した。

事故は5月14日、東京・TMCスタジオで、「CHEF-1グランプリ」関連番組の収録中、出場者である30代男性シェフが、高さ1・8メートルのスタジオセットから転落。男性は腰を強く打ち、「第12胸椎破裂骨折」と診断され、手術を受けた。同局では「1カ月近くのリハビリを経て回復され、8月以降は仕事にも復帰されています」と経過を伝えた。

その上で、「上記事故経過も鑑み、弊社といたしましては、けがをされたシェフの方をはじめとした関係者の皆さまに謝罪および説明を行いご理解いただいた上で、(同番組の)の収録および放送を再開することとしました」とした。

収録再開にあたっては、「事故が発生した昇降リフトセットの使用は取りやめ、番組制作における安全対策に関して改めて一から見直した」とし、事故の再発防止策を徹底していることも説明した。

ともなって、「CHEF-1グランプリ2023」の決勝は、10月22日午後6時から、テレビ朝日系全国ネットで放送すると発表した。

同番組、日本全国461人のエントリーの中から、No.1シェフが決まる企画。優勝者は賞金1000万円を獲得する。