NHKは25日、連続テレビ小説「らんまん」(月~土曜午前8時)に、語りの宮崎あおい(37)が出演すると発表した。主人公槙野万太郎(神木隆之介)の娘、千鶴の壮年期を、松坂慶子(71)が演じることも明らかになった。松坂は万太郎の祖母タキ役を務めており、再度の出演となった。

宮崎は、万太郎の遺品整理のアルバイト面接を受けるため、槙野邸を訪れる藤平紀子を演じる。06年の朝ドラ「純情きらり」でヒロインを演じており「『純情きらり』から17年たって、当時と同じスタジオで演技ができ懐かしくうれしかったです。知っているスタッフさんも多いので、良い緊張感の中で現場に参加できました」と振り返る。松坂の再登場についても「私もいち『らんまん』ファンのなので、松坂慶子さんが“千鶴”としてもご出演されると知った時は胸が熱くなりました」と喜び、「松坂さんと大河ドラマ『篤姫』など過去に共演して以来大好きで尊敬しているので、また一緒にお芝居ができて幸せです」と語った。

松坂は、練馬区東大泉町の槙野邸で暮らす61歳の千鶴を演じる。オファーを受け「驚きました」と心境を明かしつつ、「千鶴は万太郎亡き後、遺品や残した標本を整理して次の世代が活用できるように努力していきます。万太郎が築いたものを継承する、大切な、贈り物のような役です」。また「タキさんの役作りや撮影の準備のために高知県立牧野植物園や練馬区立牧野記念庭園を訪れた際に聞いていたお話を、千鶴のセリフとして語ることができて光栄でした」と感慨深げに話した。

宮崎との共演については「『篤姫』から時を経てさらにすてきになったあおいさんと共演できたのもとてもうれしかったです。残り4回、どうぞお楽しみに」と呼びかけている。