草なぎ剛(49)が25日、東京・TOHOシネマズ日比谷で主演映画「ミッドナイトスワン」3周年記念舞台あいさつに出席した。

ちょうど3年前の2020年(平32)9月25日に公開された、この作品で草なぎはブルーリボン賞、日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞。毎週水曜日には、同館で上演され続けてきた。

コロナ禍を超えての舞台あいさつで、大きな声援を浴びた草なぎは「今年はファンミーティングもありました。大きなところを抜けて新しい世界に入ってきた感じですね。3年もたっての映画の舞台あいさつって、まれなこと。今日は人生の記念日、みなさんにもいいことがあると思います」と笑顔を見せた。

9月25日という記念日に「今日から4年目。覚えてますね、3年前の舞台あいさつで『#草なぎ剛代表作』とか言っていたら、そうなっちゃいました。これからは『#まだまだ追いスワン』を投稿してください。まだまだなんですよ」と話した。

会場には、10回以上見た人もいて、草なぎは「僕、2回くらい(笑い)。DVD持っているんで。でも、これは僕だけの力じゃないんでね。ちょうど『新しい地図』を広げて間もなくで、皆さんが応援してくれた。まだ、やってたんだ。熱い気持ちになっています。今日は僕だけおいしい思いしているけど、皆さんの代表でここに立っていると思っています」と感謝の言葉を口にした。

27日からは、来場者に特製のオリジナルポストカードがプレゼントされる。

この日は、来年5月公開の草なぎ主演映画「碁盤斬り」(白石和彌監督)の追加キャストが発表された。

スクリーンに映し出された小泉今日子(57)を見た草なぎは「キョンキョンだ、キョンキョンだ。キョンキョン、メチャクチャかわいかったですよ。若い時にお世話になって、CD『オトコのコ オンナのコ』に呼んでくれたんですよ」と1996年(平8)にバックコーラスを務めたことを振り返った。

そして「僕の初めての連ドラ(レギュラー)の『まだ恋は始まらない』も(小泉)主演だった。僕は、坂井真紀ちゃんに恋い焦がれる役だったんだけど、すっごい緊張した。だって、キョンキョンだし」。

さらに小泉から17年前にプレゼントされたTシャツの話題に。「もらったTシャツが、キョンキョンからなのか分からなくなったけど、持って行ったら『剛君にあげたやつだ』って言ってくれた。で、サインをもらったんですよ。和柄にツバメの模様で、引っ越す度に、それだけ持って行った。それが一番感動しました」と話した。

「碁盤斬り」の内容について、草なぎは「ひと言で言えば『冤罪(えんざい)と復讐(ふくしゅう)の物語』。自分の言葉で言うと、劇場にすごい感情が渦巻く感じ」。さらに他の共演者の斎藤工、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、國村勇について語った。

最後に「これを機にステップアップしていきたい。毎日コツコツやっていると、それが大きな物になっている。毎日コツコツ、人生の貯金ができればいいなと。ちょっとずつ、一緒に人生を歩んでいけるといい」と締めくくった。

※草なぎの「なぎ」は弓ヘンに前の旧字体その下に刀