タレントの麻木久仁子(60)が10日までにX(旧ツイッター)を更新。小学3年生以下の子どもを自宅などに残したまま外出することは「虐待」にあたるとして禁じるなどの項目が盛り込まれた「虐待禁止条例」案に反対し、「子育て世代を追い詰めないで」と訴えた。

同条例案は、埼玉県議会最大会派の自民党が9月定例議会に提出した。自家用車内に児童が放置されて死亡するケースなどが全国で相次ぐ中、こうした事案を防ぐ目的としている。内容は「小学校1年生から3年生だけでの登下校」や「18歳未満の子どもと小学校3年生以下の子どもが一緒に留守番をする」「小学生だけで公園で遊びに行く」「児童が1人でお使いに行く」などの行為を「虐待」として禁じるもの。6日に県の福祉保健医療委員会で可決された。13日の本会議で採が予定され、可決される見通しになっている。

麻木は「大野知事は、適切に行動してくださると信じたい。ほとんどの人が守れない条例なんて、通してはならないと思います」と言及。「働きながら子育てしてきた経験を思い起こしても、『あの頃の私は、この条例は守れない』。私なりに子どもの安全に精一杯配慮してきたつもりですが、それでもこの条例には違反してしまいます。本当の子育て支援を考えてください。子育て世代を追い詰めないで」とした。

また、「罰則はないのだからいいではないかというご意見もみましたが。『罰則がないんだから守らなくてもいい』などという考えが蔓延したら、この国の人々の遵法精神が壊れてしまいます」と懸念した。