アリスのメンバーでシンガー・ソングライターの谷村新司(本名同じ)さんが8日、亡くなった。74歳だった。16日に、所属事務所が発表した。葬儀は近親者のみで15日に執り行ったという。

つんく♂(54)が同日、ブログを更新し「先ほどネットニュースで谷村新司さんの訃報を知りました。非常に残念で寂しくて仕方がありません。思えば小学生の頃からの大ファンでした。初めて買ったアルバムは『アリス』です」と、追悼のコメントを発表した。

つんく♂は「ラジオのパーソナリティーとして、球場を満帆にするバンドマンとして、歌手に楽曲を提供する作家として、そしてソロシンガーとして。。。尊敬するところばかりです。僕が大阪より上京し、プロデビューした後も、時には番組に一緒に出る時、時にはプライベートでの食事会でも、大阪弁のかっこいい声で、常に楽しいお話をたくさん聞かせてくれる同郷の先輩でもありました。思い出は募るばかりで、きりがありません」と谷村さんの死を惜しんだ。

つんく♂は、松浦亜弥(37)の04年の「風信子」の楽曲提供を、谷村さんに依頼していた。当時もブログに「私がシングル盤ではなく、始めてアルバムを購入したのが中学3年生の時で、アリスのベストアルバムでした。その後は、谷村さんとは番組で何度か共演させていただき、シャ乱Qのコンサートにも遊びに来ていただいたりしていました一昨年にアリスを再結成された武道館のコンサートも見させていただきました。その独特な楽曲センスを、改めて感じる瞬間でした」と尊敬の念をつづっていた。

さらに「ハロー!プロジェクトのプロデュース方針として何度か発表させていただいていますが、今後は積極的に音楽家としての諸先輩方や、現在も自らソングライターとして活躍されている方々、そして今後活躍が期待される才能溢れる優秀な新人作家等とも一緒に、音楽制作をしていきたい!(中略)そんな気持ちを谷村新司さんに熱く語らさせていただいたところ『ええよ。つんく♂の気持ちはよくわかったよ。』と優しい関西の言葉でご返事いただきました」と谷村さんが楽曲の提供を快諾したことも明かしていた。