神木隆之介(30)が18日、東京・新宿歌舞伎町のゴジラロードで行われた、ゴジラ生誕70周年記念の主演映画「ゴジラ-1.0」(ゴジラマイナスワン、山崎貴監督、11月3日公開)ワールドプレミア レッドカーペットイベントで、吉岡秀隆(53)から「神木君、立派になったなぁと…こんなに、うれしい日が来るとは」と褒められた。

神木は、吉岡が主演し、フジテレビ系ドラマから映画化もされた「Dr.コトー診療所」で、03年の連続ドラマと22年の映画に出演。大塚寧々(55)演じる母・西山茉莉子に会うため1人で東京から志木那島までやって来た息子・竜一を演じ、当時は10歳でだった。一方で「ゴジラ-1.0」で、神木は、戦争から荒廃した日本に生還も両親を失った敷島浩一、吉岡は神木とともにゴジラと立ち向かう野田健治を演じた。

神木は、吉岡から「(初共演時)4年生だったんですよ、神木君」と声をかけられると「秀さんのことは、大人になっても『コトー先生』と言っていたのに、この作品から、秀さんと呼ばせてもらってます」と笑みを浮かべた。大人になって、作品を背負う主演の立場となって、吉岡を共演者と迎え、初めて名前で呼べた感慨をにじませた。

「ゴジラ」は製作・配給の東宝が、1954年(昭29)11月3日公開の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)から「ゴジラ-1.0」まで30作を製作、配給してきた。ヒロインの浜辺美波(23)が、焼け野原の戦後日本を単身で強く生き、戦争帰りの敷島と出会う大石典子を演じた。撮影は22年3~6月に終え、VFXを製作し、本編は5月に完成。第36回東京国際映画祭(23日~11月1日)のクロージング作品が、公開前に唯一、一般に公開される機会になる。製作・配給の東宝では最大の、全国500館での公開も発表された。

この日は、今作で描かれたゴジラと同サイズの、50・1メートルのレッドカーペットが敷かれ、その上を神木隆之介(30)浜辺美波(23)ら俳優陣が歩いた。またフ

ォトセッションでは、初お披露目となる“巨大ゴジラトラック”も登場した。トラックの後部にゴジラの巨大な頭がついており、秋津■治役の佐々木蔵之介(55)は「撮影の時、これがあったらな」と笑った。ゴジラが登場するシーンは、山崎貴監督(59)が脚本とともに手がけたVFXで描かれたため、グリーンバックでの撮影が多く、神木は「絵しかなかったですからね」と笑った。この日は、水島四郎役の山田裕貴(33)橘宗作役の青木崇高(43)太田澄子役の安藤サクラ(37)も登壇した。