俳優西島秀俊(52)が来年1月期のTBS系連続ドラマ、日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(日曜午後9時)で主演を務めることが30日、分かった。西島演じる才能ある指揮者、夏目の娘役で初共演する芦田愛菜(19)は11年放送「南極大陸」以来の同枠出演となる。

同作は「凪のお暇」「妻、小学生になる。」などを手がけた、大島里美氏が初めて同枠で脚本を担当するオリジナルストーリー。天才指揮者だったが、ある事件がきっかけで家族も音楽も失った父親と、父を拒絶し音楽を嫌う娘が、地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻す、不器用な父と素直になれない娘の親子の愛の物語。

西島は15年放送の「流星ワゴン」で主演して以来9年ぶりの同枠出演。マエストロ役のため指揮を練習中で「先生方が本当にすてきな方たちで、指揮者がどのようなイメージを持ってやっているのかということや、音楽の構造も教えていただけるので興味深く、おもしろいです。ただ、ものすごくハードルが高いので毎回ぐちゃぐちゃになりながらもなんとか頑張っています(笑い)」。

また、西島は娘役の芦田に「今回共演する芦田さん演じる娘・響や家族とのシーンでは、全く相手にされない父親をコミカルに演じつつも、時にはそのコミカルさが胸に刺さったり、ぎくしゃくしているように見えても深いところで愛情を持っていたりといういくつもの気持ちのレイヤーがあるので、想像していないところで心が震えるような瞬間が起きるのではないかというたくさんの可能性を感じています」とした。

芦田は「南極大陸」放送当時は7歳だったが、今回は市役所に勤める20歳の女性、響を演じる。西島との親子役に「父親の俊平にキツく当たる役なので、自分自身としては心が痛いです(笑い)。母親から『頑固だね』とよく言われるので、響の気持ちはよくわかります(笑い)。親子のシーンでは、素直になりきれない頑固な響と、なんとか距離を縮めたい俊平のコントのようなコミカルなシーンが楽しみですし、独特な親子の雰囲気をつくり出したい」と意気込んでいる。

社会現象となった「VIVANT」、現在放送中で生徒役のオーディションでも注目された「下剋上球児」など話題作が続く同枠。新年は33歳差の初タッグでスタートする。