日舞パフォーマーの花園直道(35)が31日、歌手小林幸子(69)とともに、東京・歌舞伎町にオープンする「ハナミチ東京 歌舞伎町」のグランドオープンパーティーに出席した。

同施設は日本文化を歌舞伎町から発信することを目的に、新宿区役所近くに建設された。大衆演劇の舞台「歌舞伎町劇場」や、和モダンをテーマとしたレンタル衣装店。江戸時代から日本を代表する食文化である「すし」「天ぷら」「ソバ」「うなぎ」の飲食店などが入居する。

芸能生活20周年を迎えた花園は、国内外に和の素晴らしさを、踊りと歌で発信し続けている。「ハナ(花)ミチ(道)」の共通点もあり、同施設のオフィシャル広報大使に就任した。明日11月1日の開業を前に、パーティーでパフォーマンスを披露。「ぜひ歌舞伎町が日本文化の発信地になるように、ご協力させていただきたい」と話した。

花園の20周年記念曲「キトアイラク」が好評だ。「喜怒哀楽(きどあいらく)」ではなく「喜と哀楽」としたタイトル。世界中で争いが起きる中、花園は「喜怒哀楽から『怒』を取れば、もっと良い世の中になるのではというメッセージを込めました」という。この日のパフォーマンスでも披露し、喝采を浴びた。

来年4月にあこがれだった東京・明治座で、芸能生活20周年記念公演「花園城だよ!全員集合」を開催する。演劇仲間や歌手仲間など、豪華な面々が出演する予定だ。

小林は、同施設のスペシャルアンバサダーに就任した。長い間、新宿コマ劇場の舞台に立ち続けていたことから、就任を快諾した。パーティーでは『大トリ』としてヒット曲「おもいで酒」「雪椿」を熱唱。パーティーの参加者のほどんどが特設ステージ前に集まるなど、大盛況だった。小林は「この場所から、私も発信していきたい」と誓っていた。【笹森文彦】