俳優竹内涼真(30)が見つけた原石であり、異色の経歴を持つ橘優輝(21)が快進撃を続けている。

現在、TBS系連続ドラマ日曜劇場「下剋上球児」(日曜午後9時)に出演中。劇場版「君と世界が終わる日に FINAL」(菅原伸太郎監督、24年1月26日公開)への映画初出演で竹内と初共演を果たした。このほど、日刊スポーツの取材に、竹内との秘話や意気込みを語った。

初の日曜劇場で、中学時代は陸上部で大会記録も持つ俊足の2年生、久我原篤史役を熱演。自身も陸上・水泳・ゴルフ経験はあるが、野球経験はなかった。

「オーディションがあると聞いてからバッティングセンターに週1、2回通って。振れるようになってからキャッチボールも繰り返し行ってました」

橘は高校卒業後はアメリカへ留学し、IMGアカデミーでゴルフを学んだ。

「それまでゴルフの経験はなかったんですけど、ゴルフかアメフトどちらかと言われたときに、アメリカでアメフトは死ぬなと思って、流されるままゴルフを始めました」

しかし、留学してもゴルフにはハマらなかったと明かし、「全ショット全力で振るという教えを請うと、コントロールが定まらなくてスコアも出ない(笑い)。ただ、ドライバーは調子が良いと320ヤードほど。パワーはすごいと言われます」と笑った。

同作は4次審査までのオーディションで野球の実技審査も行われた。「野球のシーンは楽しくて、合間に亮平さんがノックを打ってくれるのを間近で見ていたからか、動きが分かるようになりました」と喜び、「久我原は無邪気に明るい子なので。子供っぽさが全面に出ている部分も見てほしいです」とアピールした。

橘の芸能界入りは竹内の存在がきっかけだった。約3年ほど前、竹内が来ているというお店に向かった。

「僕の感覚では『スターが来たな。輝いてるな』という感じで緊張して僕からは話しかけられませんでしたが、すごく優しくて興味を持って話してくれました」

当時から「口に出すほどではないけど当時から俳優への憧れは少しあった」と打ち明け、留学の一時帰国の際に芝居に興味があると相談し、ワークショップへ連れて行ってもらったという。

帰国後も芝居への熱は冷めず、「ワークショップは楽しくて、興奮しまくっちゃって。呼吸を抑えられない感じだったのは覚えています。涼真君も褒めてくださってうれしかったです」。その後、マネジャーを紹介してもらい、22年に竹内と同じ芸能事務所ホリプロに所属した。

その後、7月期日本テレビ系「最高の教師、1年後、私は生徒に■された」では同世代との共演に「刺激がすごかった」という。共演シーンが多かった加藤清史郎(22)に「本当にストイックで台本もかなり読み込んでいて、現場ではずっと役に入っている状態。会話のアドリブが苦手な僕にずっと話をしてくれたり、助けられました」と振り返った。

竹内と初共演になった劇場版「君と世界-」の共演では「台本を渡されてからはずっとアドバイスをもらいました。台本の読み方を教わったり、キャラクターの案を出してくれて現場でもずっと気にかけてくださいました」と話した。

共演シーンの前日は「出来る気がしなくて暴れそうになるくらい追い込まれました。2作目であの世界観だったので」と苦笑いし「涼真さんの髪をつかむシーンや蹴るシーンは『思い切り来い』と言われたんですけど、人を蹴ったこともないのに初めてが涼真さんって…と追い込まれました」と明かした。

立て続けに話題作に出演し「日々周りとの演技の差を感じます。目指す先を決めるためにもどんどん作品を見ていきたい」と意気込んだ。【加藤理沙】

▼竹内涼真からのコメント

優輝君と出会ってもう3年以上経ちますが、目を引くようなすごくきれいな顔立ちをしている方だなと思ったのが第一印象でした。そんな彼がある日、「お芝居に興味があるんです」と僕に打ち明けてくれた時は、うれしい気持ちになったことを覚えています。今回、映画の登場シーンが優輝君と一緒だったのもうれしかったです。撮影中とても緊張していた様子でしたが、「きみセカ」チームだからこそ不安な部分も全部受け入れて、みんなでいいシーンを作り上げることができた気がしています。

今、21歳の優輝君が今後いろんな役や経験をしていく中で、唯一無二の存在になっていってほしいと思っています。その姿を間近で見られることは僕もとても楽しみですし、またどこかの現場で「きみセカ」とは違う役でもっとがっつり一緒にお芝居できる日を心待ちにしています。