女優橋本環奈(24)が主演、カンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「トクメイ!警視庁特別会計係」(月曜午後10時)の第6話が20日に放送され、平均世帯視聴率が5・1%(関東地区)だったことが21日、ビデオリサーチの調べで分かった。第1話から6・3%、5・6%、5・3%、5・1%、5・0%だった。平均個人視聴率は2・7%。第1話から3・6%、3・1%、2・9%、3・0%、2・8%だった。

橋本はカンテレ・フジテレビ系初主演。緊縮財政を強いられた警察組織は、かねて警視庁のお荷物所轄と呼ばれる万町署で、捜査費などにメスを入れる“経費削減”テストを断行。そんな経費削減の“特別命令(トクメイ)”を背負って本庁から派遣された特別会計係の女性警察官・一円(はじめ・まどか)だったが、そこで待ち受けていたのは無駄な器物破損やいかがわしい情報屋との交流、使途不明な経費などがまかり通ってきた所轄署のひと癖もふた癖もある個性豊かな刑事たちだった。橋本の他には沢村一樹、松本まりか、佐藤二朗らが出演する。

▽第6話あらすじ

一緒に脅迫者Xを見つけ出してほしいという円(橋本)の頼みに対し、意外にも興味を示したのは女手一つで息子を育てるさゆり(松本)だった。臨時ボーナス狙いとはいえ、思わぬ協力者の登場に感激した円は、翌朝、出勤前にコーヒーを飲むのが日課だというさゆりをおすすめの喫茶店へ連れて行く。

ところが、店内に人の気配はなく、開いたままのレジの床には小銭が。事件性を感じた2人が店の奥へ足を踏み入れると、突然、背後から2人の男に襲われ、さゆりが応戦するも、円が隠れていたもう1人に拳銃を突きつけられてしまう。3人の男たちは未成年で、どうやらSNSの高額収入アルバイトの広告を見て集まった即席の素人強盗のよう。なかでも、拘束した相手が警察官だと知ってもまったく動じない17歳のナツメ(大友一生)は、これまでに複数回犯行を繰り返しているらしく、何やら危険な香りがする青年で…。

その頃、湯川班では出勤してこないさゆりの身を一同が案じ始めていた。警務課では円から意味深な信号を受け取った須賀(佐藤)が胸騒ぎを覚え、湯川(沢村)の元へ。GPSで2人が一緒にいると知った湯川班は、急いで現場へ向かう。

監禁されたさゆりは、何とかして犯人たちの情報を得ようと、3人のうちで唯一、まともに話ができそうな大学生のトーマ(今井柊斗)に、犯罪に手を染めた理由を尋ねる。すると、現代の若者が抱える、ある問題が浮き彫りになるが、さゆりは励ますどころか「一度、転落した人間はずっと転がり続けるだけ」と、人生を悲観するトーマに追い打ちをかけるような言葉を浴びせる。しかしその裏には、男社会の警察でがむしゃらに上を目指す一方で、愛するひとり息子との時間を犠牲にしてきたことにわずかながら後悔の念を抱く女性刑事の苦悩が隠されていて…。