俳優の森次晃嗣(80)が25日、都内で円谷プロダクションを愛するファンに贈る2年に1度の最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION 2023」に登壇した。

森次は、67年に円谷プロの「ウルトラセブン」の主役オーディションに選ばれ、モロボシ・ダン役を演じて人気を博した。イベントには朝早くから多くのファンが来場。森次は、ウルトラマン作品が長く愛される理由について問われると「モロボシ役をやった森次が良かったから」と潔く回答。会場からは賛同の拍手が起こった。「モロボシさんは僕じゃなきゃダメだったのかなとは思いますよ」とも振り返ると、再び拍手に包まれた。

「ウルトラセブン」誕生からは55周年。森次は「宇宙人演じた俳優さんなんて珍しいんじゃないの。若くしてやった作品が皆さまに愛されている」とし「なぜこんなに愛される作品になったのかなと思います。青春を燃やして作ったスタップの皆さん。(円谷プロ創業者の)円谷英二さんも喜んでいると思う。永遠なのかなと」と普遍の愛情を喜んだ。

今イベントは、円谷プロ創立60周年を記念し、イベントテーマ「空想の力」に基づき円谷プロの過去、現在、未来をさまざまな角度から楽しむことができる。コロナ禍だったこともあり、4年ぶりの開催となった。開幕オープニングでは、ウルトラ6兄弟が暗闇の中から客席に登場し、作品の世界観で会場を包んだ。2日間にわたって、東京ドームシティホールで行われる。