陸上十種競技の元日本王者でタレントの武井壮(50)が27日、X(旧ツイッター)を更新。オリンピックを目指さなかった事情を説明した。

武井は「十種競技でオリンピックを目指さなかったのはどうして?」という質問に、「目指してましたよ だけど期間を限定してただけです」と返答。大学生のうちに出たいと思っていたものの、十種競技を始めた翌年にオリンピックが開催され、記録的に間に合わず。ベストを更新していたため大学卒業後も未練はあったが、「陸上だけをやって最低限2000万円もらえる環境を探したんだけど、企業からの給料が800万円のオファーが限界で、諦めました」と、金銭的な事情もあり断念した経緯を説明した。

武井は当時、「オリンピックへの道はオリンピックという巨大なビジネスの労働者になることを選択すること」だと考えていたが、「だけど、企業からの給料はあっても、団体からの給与はない無償の労働なんです」。さらに当時は「ナショナルトレーニングセンター」のようなトップアスリート用のトレーニング施設もなく、トレーニング環境は選手任せだったことなど、アマチュアアスリートの現実に直面し、「名誉や夢を求めてその道を進み、3年後の名声を手にするか、未来の自分のために将来豊かになれる道を今から進むかの二択で、後者を選びました」と振り返った。