毎年恒例の「サントリー 1万人の第九」が3日、大阪城ホールで行われ、阪神の大竹耕太郎投手(28)が参加し、「1万人の六甲おろし」が実現した。

コロナ禍も明け、4年ぶりに集まった1万人合唱団による「第九」が終わり、指揮の佐渡裕氏(62)、今年のメインパーソナリティーの俳優、田中圭(39)らがステージ上に集まり、あいさつ。その直後、「サプライズ」として、大竹投手が紹介された。

ソフトバンクから現役ドラフトで今季、阪神に加わり、大車輪の活躍を見せた大竹投手に、熱烈阪神ファンの佐渡氏も興奮。「しぶとい広島をたたいてくれました!」と、広島キラー左腕をたたえた。

客席で1万人の第九合唱を聴いた大竹投手は「球場で360度の歓声には慣れているはずですが、今日は鳥肌というか…やっぱり違った迫力がありましたね」。こう感想を口にすると、佐渡氏の指揮で行進曲から六甲おろしへシフトする演奏が流れ、「1万人の六甲おろし」が実現した。

終了後、田中と取材に応じた佐渡氏は「個人として日本一、本当にうれしくて。こういった(応援の)心が人を励ますな、と」。ウィーンではフリーの動画などで阪神戦をチェックすることもあるが「音を出せない時は1球ずつ(速報で)手押しですよ」と苦笑。異国でも、猛虎の活躍を励みにしてきた。

03年の優勝時にはトランペット演奏の経験はあるが、1万人での六甲おろしの指揮をとったのは初めてで「やっぱり日本一はいい。来年も演奏したいと思います」と、2年連続日本一を期待。これに、田中は「サプライズ登場は知ってたんですけど、やっぱり(会場ほぼ全員が)皆(六甲おろしを)歌えるんだな」と感心。指揮をふる佐渡氏の後ろ姿には「佐渡さんがものすごく楽しそうにふっていた」と話していた。

この模様は、TBS系で16日午後4時から放送される。

【関連記事】阪神ニュース一覧