日向坂46が10日、神奈川・Kアリーナ横浜で、全国ツアー「Happy Train Tour 2023」のファイナルとなる追加公演を開催した。2日間で計4万人、8月から行った全国5都市12公演累計で14万人を動員した。来年4月6、7日の横浜スタジアム単独ライブも発表し、グループとして新たな目標を宣言。今年1年を明るく締めくくった。

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アンコールでキャプテン佐々木久美(27)が「みなさんに発表がありまーす!」と笑顔で切り出した。来年5周年ライブ「5回目のひな誕祭」を横浜スタジアムで開催することを発表。その上で、赤裸々な思いを吐露した。

「今年は、どこか私たちメンバーにちょっと迷いがあるような時があったり、それを本当なら察されてはいけないのに、おひさま(ファンの総称)にも『あれ?』ってちょっと不安にさせてしまったり。もっともっとできることはあるんじゃないかと思って」

一列に並んだメンバーたちを見渡しつつ、「みんなで模索して話し合って、ある目標を決めました! 私たちはこのメンバーでもう1度、東京ドームを目指します!!」と宣言。ファン2万人から大歓声を浴びた。

19年2月に「けやき坂46」(ひらがなけやき)から改名し、3月にシングルデビュー。昨年3月には、かねて目標に掲げていた東京ドーム公演を2度の延期を乗り越え開催した。今年4月に行われた初の横浜スタジアムライブも満員御礼の大成功。ただ、19年以降4年連続で出場していたNHK紅白歌合戦に落選。出場歌手発表直後からメンバー10人超がブログを投稿し、思いをつづっていた。

佐々木久美は「去年初めて東京ドームに立たせていただいた時、こんな景色が待っていたんだって。おひさまの皆さんも『ここが夢だったよ』ってすごく言ってくださって、何よりそれが一番うれしかった」と話した。「今の私たちでは力不足かもしれませんが、もう1度あの夢の舞台を目指して、日向坂46としてハッピーに突き進んでいきたいと思います!」と笑顔で決意表明。拍手喝采を浴びた。

ダブルアンコールでは、東京ドームへの思いがこめられた「約束の卵2020」を歌唱。会場一面がグループカラーの空色のペンライトに包まれた。メンバーとおひさまが気持ち1つに、新たな夢へと再出発する。【玉利朱音】