映画「ゴジラ」シリーズの2代目スーツアクターを務めた薩摩剣八郎(さつま・けんぱちろう)さんが16日、間質性肺炎のため死去した。76歳。家族がSNSで公表し、関係者も認めた。近年は体調を崩しがちだったという。

薩摩さんは日活、三船プロダクションで俳優として活動。初代スーツアクターの中島春雄さん(17年死去)の後を継ぎ、84年公開の第16作「ゴジラ」で初めてゴジラのスーツアクターを務めた。95年公開の第22作「ゴジラVSデストロイア」まで主に「平成ゴジラ」として活躍。同作ではゴジラの追悼式にも出席し「ゴジラ殿とはまさしく一心同体で生死をともにしてきました。やすらかに眠ってください」と弔辞を読んだ。

また北朝鮮版「ゴジラ」とも言える怪獣映画「プルガサリ」の撮影にも参加。ドラマなどにも出演した。