昨年末をもってタレントを引退した東山紀之氏(57)が最後に主演したテレビ朝日系特別ドラマ「必殺仕事人」が12月29日に放送され、平均世帯視聴率が関東地区で9・0%(関西地区5・0%)だったことが2日、ビデオリサーチの調べで分かった。個人視聴率は5・0%だった。

「必殺仕事人」シリーズは1972年の開始以来、藤田まこと演じる中村主水をはじめとするさまざまなキャラクターたちが、悪を成敗する痛快さで愛され続け、50周年を迎えた。今作では、07年以来16年ぶりとなる女性仕事人として松下奈緒(38)が出演した。

東山氏は07年7月に放送された「必殺仕事人2007」で主演を務め、長きにわたって同シリーズの核を担ってきた。同作は、年末年始でのスペシャルドラマとして放送が続いていたが、同氏のタレント活動引退により、今後のキャスティングなどは現時点で未定となっている。

東山氏は、79年5月にジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)に入り、85年に少年隊として「仮面舞踏会」でデビュー。デビュー以来、事務所を代表するタレントとして活躍してきたが、創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題を受け、23年9月に藤島ジュリー景子氏の後任として新社長に就任し、タレント業引退を表明。今後もSMILE-UP.社にとどまり、被害者の補償業務に専念する。