先日、二階堂ふみ(29)が主演するTBS系ドラマ「Eye Love You」(火曜午後10時)の制作発表会見を取材した。相手役は韓国人俳優のチェ・ジョンヒョプ(30)。ヒロインの相手役を韓国人俳優が演じるのは、民放GP帯連続ドラマ史上ということで注目された。記者はK-POPなど韓国エンタメにさほど詳しくなかったが、想像以上の国内ファンの熱気にあっけにとられた。

当日は会見に続いて第一話の観覧イベントが行われたため、約3500人の中から当選した150人が来場していた。大半が女性。顔をほころばせ、キャストの入場口をじーっと見詰め“主役”の登場を待っていた。

主演の二階堂に続いて、ジョンヒョプが穏やかな笑顔を浮かべて登場すると、大歓声に包まれた。他キャストのファンの方もいたとは思うが、ジョンヒョプが口を開けば会場内の視線が集中。立ち上がるだけで黄色い声が漏れ、笑みを浮かべれば会場内のあちこちから韓国語で歓声が飛んだ。記者席にいた他社の記者も、韓流好きなのか感情を抑えきれずに大興奮。まるでアイドルのライブ会場かのような空間に、記者席もあちこちで「すごいですね…」とざわついた。

「クリーミースマイル」が代名詞という。韓国では「大型犬系俳優」と呼ばれる。日本ドラマ初出演の意気込みを問われると「見てくださる皆さんにも胸キュンポイントたくさんお届けできたら。それが説得力ある形で演じられているか自信はないけど、主人公の役に没入して観ていただけたらと思います」と通訳を介し、会場に呼びかけた。ファンのリアクションは言わずもがなだった。

先日、芸能関係者から、今の10~20代といった若年層から人気を集める俳優やタレントの統計を取ると、その上位に韓国のアイドルや俳優が挙がる、という話を聞いたばかりだった。音楽だけでなく、ドラマや映像分野まで韓国エンタメが日本国内で着実にトレンド化していることを体感した時間だった。【望月千草】