元乃木坂46の齋藤飛鳥(25)が5日、都内で行われた映画「マイホームヒーロー」(青山貴洋監督、3月8日公開)の完成披露イベントに出席した。

親子役で共演した主演の佐々木蔵之介(56)や木村多江(52)から絶賛され、恐縮しながら照れ笑いするシーンがあった。

17年から「ヤングマガジン」で連載されて大人気の同名漫画が原作。愛する家族と平凡に暮らす父・鳥栖哲雄(佐々木)が1人娘の零花(齋藤)の彼氏を殺害し、死体を隠蔽(いんぺい)。一線を越えた哲雄が家族を守るため、命をかけた負けられない戦いに挑む物語。昨年TBS系で放送された連続ドラマの7年後を描く。

齋藤は刑事になり、かつて自分のために罪を犯した父を追い詰めていく役どころとなる。「あまりお芝居の細かなあれこれは分からないので、いただいた本を素直に受け取り、それを演じることに徹してやらせていただきました」と謙虚に伝えた。「家族との関係性も、素直に演じることで、皆さんに7年たったことでどんな空気感が流れているのか、感じ取っていただけるように」と補足した。「すてきな脚本にただついていっただけで、私は特に何もしていないです…」と控えめに笑みを浮かべた。

父親役の佐々木が「娘がめちゃくちゃ優秀な刑事になって。映画の中では娘とのシーンがずっとヒリヒリしていました」と明かすと、齋藤も「真相に迫っていきたい正義感がすごくある子だから。もどかしい気持ちもあって、感情の動きがせわしない中やっていました。家族とのシーンもずっとどこか、落ち着かない日々だった気がします」と振り返った。

母親役で共演した木村が齋藤の演技について聞かれると、「本当にすてきだから。うちの零花ちゃん」と身ぶり手ぶりを交えて絶賛した。「本当にこの齋藤飛鳥、大好きになっちゃって。映画見て! ホントにすごいの! とってもいいお芝居していて」と観客に熱弁した。齋藤は左手で口を押さえ、「ありがとうございます」と照れ笑いした。

佐々木は「飛鳥ちゃんのシーンで泣いていた」と明かし、木村も「私も泣いちゃった」と同意した。齋藤は「本当ですか!? うれしい。でも、ハードル上げすぎじゃないですか? 大丈夫かな」と笑った。あらためて木村は「うちの零花をよろしくお願いします」と頭を下げ、拍手を浴びていた。