脳科学者の茂木健一郎氏が17日、自身のX(旧ツイッター)を更新。活動休止に入ったダウンタウン松本人志(60)について私見をつづった。

茂木氏は「ぼくは松本人志さんやダウンタウンのお笑いは違うと思っていますが、こういう形で松本さんが表舞台から去ることは予想していませんでしたし、望んでいませんでした」と記した。

かつて茂木氏は17年2月から3月ごろにかけ、ツイッターで「日本のお笑い芸人たちは、上下関係や空気を読んだ笑いに終止し、権力者に批評の目を向けた笑いは皆無。後者が支配する地上波テレビはオワコン」「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」などと記述。

それに対し、同3月にフジテレビ系「ワイドナショー」で、茂木氏の発言を取り上げる中で、松本が「全然腹たたなかった」「茂木さんが全然面白くないから。笑いのセンスがまったくないから、この人に言われても『刺さらなねぇぜー』って感じ」などとコメントするなどのやりとりがあった。

茂木氏は先月19日、Xでこの件を振り返り、現在の思いや日本のお笑いについての私見などを詳細に話す動画をアップしていた。

松本をめぐっては昨年12月27日発売の「週刊文春」が15年の一般女性への性的行為強要疑惑を報じたが、所属する吉本興業は同日、報道を否定。先月8日、松本は活動休止を発表し、同22日には、同誌を発行する文芸春秋らを、名誉毀損に基づく損害賠償などを求め提訴したことを発表した。松本の代理人弁護士は「記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ『性加害』に該当するような事実はない」などとコメントしている。