次世代グローバルグループ「NCT」から誕生した6人組ボーイズグループ「NCT WISH」が、2月21日、東京ドームで行われた、韓国の芸能事務所「SMエンタテインメント」主催のライブ初日公演で華々しく日韓デビューを果たした。

同事務所初のオーディション番組でメンバーが決定し、昨年9月に結成された。メンバーの平均年齢は18・3歳。ライブ前のデビュー会見では、事前に事務所関係者が「メンバーはこういった場は初めてで緊張している」と明かしていたとおり、やや固めの表情で登場した。会場が独特の緊張感に包まれる中、多数の報道陣を前に自己紹介やデビューステージを迎える喜び、感謝の気持ちを語った。

グループ名にかけて、かなえたい“WISH”(願い)を聞かれたリーダーのシオン(21)は「今一番かなえたいことはファンの皆さんの前でデビューステージをすることなんですが、すぐかないそうです」と初々しくほほ笑んだ。リク(20)は「ドームで単独コンサートをすること」ときっぱり。続けて、「小さな願いは、温泉旅行に行きたい」と話し、会場の空気を和ませた。

韓国人メンバーのシオンとジェヒ(18)は、質疑応答を全て日本語で対応。日本人メンバーのサポートを受けつつ、丁寧に言葉を選びながら思いを伝えた。最後に締めの言葉を求められたメンバーらは、声をそろえて「お疲れさまでした!」とあいさつ。報道陣も思わず頬を緩め、メンバー退場時には「頑張れ!」などの声かけが飛んだ。

初々しい会見の数時間後、6人は東京ドームのデビューステージに立った。この日の観客は47500人。会見の報道陣とは比べものにならない人数だが、メンバーらはステージ上で自由に躍動した。

初披露のデビュー曲「WISH」や、SUPER JUNIORとのコラボステージ含め全4曲をパフォーマンス。フレッシュさはそのままに、パワフルで卓越したパフォーマンスを繰り広げた。会見に出席していた関係者や報道陣からは「別人のよう」と感嘆の声が上がり、記者もそのギャップに心をつかまれた。

ステージ上で、シオンは「デビューステージができて、本当に本当に本当に光栄ですしうれしいです!」と笑顔。リョウ(16)は「これからもっともっと成長して先輩たちのようにカッコいいアーティストになれるよう頑張るので、応援してくださるとうれしいです」と呼びかけた。

新たな一歩を堂々と踏み出した「NCT WISH」。次のステージでは、どのような新しい一面を見られるか楽しみだ。【玉利朱音】