NHKは12日、同局で会見を行い、2026年放送のNHK大河ドラマのタイトルが「豊臣兄弟!」で、主人公の豊臣秀長役を仲野太賀(31)が務めることを発表した。脚本は連続テレビ小説「おちょやん」やTBS系「半沢直樹」などの八津弘幸氏が担当する。

 

物語の概要も発表された。

以下全文

尾張中村の貧しい農家に生まれた小一郎(のちの豊臣秀長)は、田畑を耕し土と共に生きる暮らしに満足しながら、平穏な日々をすごしていた。ある日、音信不通の兄・木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)が意気揚々と姿を見せる。若き戦国武将・織田信長に仕官して大出世を目指しており、小一郎に自分の家来になって欲しいと願い出る。

強引な兄の誘いに巻き込まれる形で武士への転身を余儀なくされた小一郎は、母と姉妹を残し生まれ故郷の中村をあとにする。藤吉郎とともに城下町の清州に出てきた小一郎は主君・信長と運命的な出会いを果たす。その他、信長のもとで野心を燃やす若き家来たちなど、その後の木下兄弟の運命を左右する人物との刺激的な出会いの数々-

そして、ついに「桶狭間の戦い」の火ぶたが切られる。信長の奇跡の大勝利に、武士として生きていく覚悟を決めた小一郎だが、それはピンチと苦労の連続の始まりだった-

天下布武への道をひた走る信長のもと、メキメキと頭角をあらわしていく兄・木下藤吉郎。その天才的といわれる武功の数々を実現せしめたのが、弟・小一郎の知恵と勇気、そして持ち前の「調整力」だった。

目の前に立ちはだかるハードミッションを絶妙のコンビネーションで次々とクリアしていく木下兄弟。やがて小一郎は兄とともに、万民が笑って暮らせる太平の世を作るという夢を抱き始める。

戦国乱世を舞台に、熱い兄弟が夢と希望を胸に突っ走る、奇跡の下剋上サクセスストーリー!

 

放送は26年1月スタートで、25年夏にクランクイン予定だという。

 

◆仲野太賀(なかの・たいが) 1993年(平5)2月7日、東京都生まれ。06年にドラマ「新宿の母物語」で役者デビュー。ドラマは「コントが始まる」「ゆとりですがなにか」「今日から俺は!!」など。映画は「50回目のファーストキス」「すばらしき世界」「泣く子はいねぇが」など出演多数。21年、第64回ブルーリボン賞助演男優賞。これまで大河ドラマには、「風林火山」「天地人」「江~姫たちの戦国」「八重の桜」「いだてん」に出演。4月から放送の連続テレビ小説「虎に翼」では佐田優三役を演じる。実父は中野英雄。