元参院議員で法大教授だった女性学研究者の田嶋陽子氏(83)が21日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(日曜午後1時30分)に出演。番組では「日本の政治を考える」とテーマにした。

政治とカネを巡る問題を取り上げ、ゲストパネリストに「いまの自民党政治を信用できるか」の問いが投げかけられた。田嶋氏は「信用できない」と回答し、「日本の政治家は政治屋だと思う」と主張した。

「政策実行力」と政治家の「人格」を分けて考えるべきかの議論では「政治屋」とする理由として「人格がないからだと思う。田中角栄さんみたいに、あの人は人格を持っていて、自分なりに強くて、1本でおしていった」と持論を展開した。

政治とカネの問題にも踏み込み、「米国ではどんなに献金しても、党の方針とかは揺るがない。日本はいま企業との癒着がものすごい。政治資金パーティーで企業が献金したら、結局、言うことを聞いている。法人税を下げる、消費税を上げて、私たち(国民)を苦しめて、政治家は人格と政策と行為を切り離せないはず。自民党の人をみて、だれが人格あると思う?」と疑問を投げかけ「人格がないから、こういうことになっている」と一刀両断した。

「自民党は最悪の状態にいる。それを私たちがやさしく受け入れようとする? それは違うと思う」と強調した。

かつての議員時代を振り返り、田嶋氏は「国会の中は明治時代の箱御膳の世界」。箱御膳? にゲストパネリストたちは「?」 「子どもころに田舎に行くと箱御膳だった。いろりを囲んだ大きなサークルで、おじいさんか、お父さんの長がいて、おばあさん、子どもがいて、みんな、だまって食べる。口をきいたら、箸の頭でコンッ。年取った人が威張っていて、年下は発言できない。いまの国会の中はそれに似ていると思う」と分析した。